ヴォルカニック・ワイン・アワード | The Jancis Robinson Story (ポッドキャスト) | Mission Blind Tasting

甘く強いお薦め

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この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。おすすめの辛口白(和訳)と(和訳)も参照のこと。

4回連続お薦めシリーズの3回目は非常に優れた甘口ワインと酒精強化ワインで、その多くが非常にお買い得だ。この季節はまさにそれらに浸る絶好の機会だろう。下記すべてのワインはエミリオ・ルスタウの辛口シェリーを除いてすべて程度の差こそあれ甘口だ。センチリットル当たりの価格の安い順に並べてある。他の取扱業者についてはwine-searcher.com を参照のこと。来週はスパークリングだ。

Emilio Lustau sherries 15%-20%
このあり得ないほど低価格帯のシェリーはモリソンズ(訳注:大手スーパー)のために特別に選ばれたものだが、スポットライトを浴びる価値がある。消費者にとってはありえないほどの価値のある1本だ。力のあるエミリオ・ルスタウにとっては(おそらく以下で紹介する非常に美味しいヴェルモット・ブランコよりはるかに)キャッシュ・フローの助けとなるのだろう。だがシェリーの生産者にとってはアンダルシア独自の歴史あるワインがこのようにたたき売りされているのを見るのは心が痛むに違いない。私自身、この商品を紹介することに後ろめたさに似た感情も禁じ得ない。

私のお気に入りは辛口のオロロソ(ハーフボトルで6ポンド、アルコール20%)で、まったくの偶然なのだが最もアルコール度数が高い。完全な辛口で刺激的、長期熟成によりナッツの香りがするこのワインには糖蜜のニュアンスもあり、非常に面白い。この価格帯としては最も平均ヴィンテージが古いのではないかと推測するとともに、最もひどく安い価格がつけられているとも言える。パロ・コルタード(ハーフボトルで6ポンド、アルコール19%)は通常、シェリー好きに最も人気が高いものだが、この1本は、古いものとはいえ私にはあまり完全だとは思えなかった。おそらくこれは味わいの要素のうちいくつかが年月を経たことで味わうに堪えないものになっていたためだろう。いずれにしても他のシェリー同様、価格が低すぎるのは間違いない。もう一つの色の濃いシェリー(もっとも濃いものになるが)はペドロ・ヒメネス(ハーフボトルで6ポンド、アルコール17%)だ。他のペドロ・ヒメネス同様シロップのようだが余韻の最後に魅力的な爽やかさを感じ、グラスの縁に緑のニュアンスがあることから長期間熟成されたワインもブレンドされていることが伺える。

もう少し色の薄いシェリーとしては、アモンティリャード(1リットルで7ポンド、アルコール17.5%)が全ワインの中で明らかにお買い得だ。これらのワインのどれも、パッケージはけして美しいとは言えず、この1リットルのボトルに至っては固くなったクリスマス・プディングのように食欲をそそらないが、中身の液体は本当に驚くべきものだ。ほとんどのアモンティリャードよりもはるかに色は薄くデリケートなため、スープや魚介類と自信を持って合わせることができる。ただし、ボトルをしっかりと隠しておけば、である。また、淡い色の辛口シェリーの定番2種のうち、フィノ(1本5.50ポンド、アルコール15%)は非常に使い勝手が良い。パンのような香り、広がりがあり刺激的なごく辛口の味わいと驚くほどの余韻はこの上なく食欲をそそる。マンサニージャ(ハーフボトルで6ポンド、アルコール17%)は通常同類であるフィノよりも軽やかで生き生きとしているものだが、これは違う。モリソンズのバイヤーはどうやら熟成の長く強く、本流から少し外れたマンサニージャ・パサーダ(ラベルにそうと書いてあるわけではないが)を選んだようだ。この1本は驚くほどナッツの香りが強く、エッジが効いている。いずれにせよ私はこれら全てを全面的に推薦する。ブラボー、モリソンズ。
From £5.50 for 75 cl to £6 for 37.5 cl Morrisons

M & V Adriano 2016 Moscato d'Asti 5%
軽い発泡があり、この上なくフルーティ。非常に爽やかでクリーン。
£9.60 Vino Vero, Richard Granger

De Bortoli, Tesco Finest Dessert Semillon 2013 Riverina 10.5%
賢く値付けをしたスクリューキャップのオーストラリア・ワインで、バランスが良く魅力的で、甘いマンゴーとたっぷりのパッション・フルーツがフレッシュさを保つ。
£6 for 37.5 cl Tesco

Marcarini 2016 Moscato d'Asti 5%
樹齢の高さがこの羽のように軽く非常に甘く、わずかに発泡するワインに焼きリンゴの香りを加える。非常に魅惑的。
£13.05 Bottle Apostle

Emilio Lustau, Vermut Blanco 15%
シェリーの生産者であるエミリオ・ルスタウは最近イギリスのマーケットで最も面白い酒精強化酒にも一枚噛んでいるようで、その一つがこの淡い色のヴェルモットだ。このボタニカルと惹きつけられる苦みのブレンドの妙に私は心底驚かされた。平均的なヴェルモットよりはるかに心が躍る。苦みのある食前酒はアルコールの影響を和らげる・・・同じシリーズの赤いバージョン(Rojo)もなかなか良いが、こちらはより甘みが強く、若干フレッシュさが弱い。
£18.95 Berry Bros & Rudd

Ch Tirecul La Gravière, Les Pins 2015 Monbazillac 12.5%
ドルドーニュのブルーノ・ビオンシニ(Bruno Bilancini)の最高の作品とまでは行かないが、ソーテルヌに対抗するには最も価格に対する価値の高い1本。甘いリンゴジュースの最も刺激的な形態とでも言おうか。
£13.95 per 50 cl Lea & Sandeman

Quinta do Noval, Single Vineyard LBV 2011 Port 19.5%
無濾過瓶熟成をした卓越したヴィンテージのポート。タンニンは長く保たれているもののマルベリーやリコリスのコンポートにほぼ包み込まれている状態。すでに十分美味しいが、クリスマスに飲む機会がなければあと1,2年は置いておいてもよい。ただし澱が発生し始めるのでデカンタージュが必要となるかもしれない。ノヴァルはこれと非常によく似たワインをBBRの独自ブランドとして16.95ポンドで販売している。
£22.50 RRP Oddbins, Ocado and various independents

Pellegrino, Passito Liquoroso 2015 Pantelleria 15%
淡いトウニー色で明白な干しブドウと樽で熟したニュアンスを香りに感じる。スパイシーな木の香りに続く味わいはあらゆる種類の柑橘系の乾燥した果皮やスパイスで満ちており、シチリアのカンノーロ(訳注:シチリア名物のお菓子)に使われるドライフルーツの香りも。魅力的な辛口で余韻が長い。ドラマティックにシチリア島独特のスタイルを表現する甘口ワイン。お買い得だ。
£11.50 RRP for 37.5 cl Oddbins, Eton Vintners, Wineman, South Downs Cellar

Quinta da Romaneira, 10 Year Old Tawny NV Port 19.5%
淡い赤色をしたこのワインはナッツとハチミツのきらびやかな組み合わせを魅せる。平均的な10年もののトウニーよりはるかに良い。
£23.50 Lea & Sandeman

Dom Jones, Muscat Moelleux 2016 Vin de France 10%
アシュビー・デ・ラ・ザウチ出身で今やルーションで尊敬を集めるワインメーカーであるケイティ・ジョーンズ(Katie Jones)の作。この甘口の白ワインは粒の小さなマスカットで作られ、切れのある、甘いモモの果実を心地よく感じさせる。若いうちに甘すぎないものと一緒に楽しむのがベスト。例えばチーズやフルーツのデザートなど。あるいはワインだけで楽しんでも。
£11.99 for 37.5 cl Naked Wines

Ch de Suduiraut, Castelnau de Suduiraut 2011 Sauternes
甘口のボルドー白の優れた年に作られ、申し分ない(AXAミレジム所有の)生産者の作る1本。このワインがCh Suduiraut, Les Lions de Suduiraut 2011と似ていなくもない理由がある。価格に対する価値が非常に高い。
£13.99 for 37.5 cl Majestic

Markus Huber Riesling Auslese 2015 Niederösterreich 6.5%
非常にピュアで肉付きが良いが甘すぎず、素晴らしいバランスでアルコールは弱め。このオーストラリアのホワイトカラントのエキスはフルーツ主体、あるいはクリーミーなデザートとよく合うだろう。
£14 for 37.5 cl Oddbins

Kyperounda, Commandaria 2008 Pitsilia Mountains 14%
コマンダリアはキプロスの伝統的で独特な甘口ワインで天日干ししたブドウを用いるが、この驚くべき品質の1本は地元の白ブドウであるクシニステリから作られる。やや青がかった生き生きとしたオレンジ・ワインで、オレンジ・ピールの味わい。このコマンダリアは珍しくアルコールを添加していないのでアルコール度数も高すぎない。
£16.99 for 37.5 cl Majestic

Kopke, Colheita 2003 Port 20%
長期樽熟成されたことが香りでわかる。ドライフルーツとクルミ、透明感があり際立った香りとフレッシュさ。ワインのアラベスクとでも言おうか、ヴィンテージ・ポートとは一線を画す。余韻が長く甘やかだが過剰な甘さではない。最近イギリスでは最古のポート・ハウスが特に活発に活動しているように感じる。同様に強くお勧めするのは複雑な味わいのKopke 10 Year Old White Port (37.5センチリットルで18.95ポンド、l Hennings, 20%)だ。またKopke, Colheita 1999 Port (75センチリットルで32.99ポンド、 Waitrose, 20%)は2003よりもフレッシュさは控え目なもののクルミと干しブドウのニュアンスが面白い。
£16.99 for 37.5 cl Majestic

Mullineux, Straw Wine 2016 Swartland 10%
毎年驚かされるこの輝かしいワインとアンズの複合産物のような味わいは低収量で天日干しした、花崗岩に育つケープの樹齢の高いシュナン・ブランから生み出される。美しいバランスとフレッシュさはトカイを思い起こさせるがこれはそれよりずっと果実を目の前に感じる。Handford でも同様に美味しい2015 をハーフボトル£24.95 で扱っている。
£27.95 for 37.5 cl Berry Bros & Rudd

Graham's 2000 Vintage Port 20%
比較的早熟なヴィンテージ・ポートは収量の低い、比類なき生産者のもの。香り高くリキュールのような強いミントの香り。非常に純粋ですでに飲み頃。ユネスコの世界遺産であるドウロ渓谷で作られる独自のスタイルだ。
£56.50-£70 Hedonism, Davy's, Richard Granger, Fareham, House of Townend, The Vintage Port Shop and others

Taylor's Very Old Single Harvest 1968 Port
テイラーは今や毎年恒例となった50歳を祝うプレゼントとしての販売を行っている(1968年ものがまだ飲めるなんて世界中どこを探してもそうないだろう)。そしてこのトウニーはバニラ、砂糖漬けにした柑橘とクルミの香りをまとい、純粋でバランスがよく取れているが、安くはない。木製のギフト・ボックスに入っている。
£175 RRP Hedonism, Harvey Nichols, Selfridges

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