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どのボルドー2006が飲みごろか?

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この記事の別バージョンがフィナンシャル・タイムズに掲載されている。

ボルドー人は需要の大きかった年の不調やポンドの大幅な対ユーロ安を経た5年ぶりの良いヴィンテージにいくらの値を付けるか頭をひねっている頃だろうから、赤のボルドーが我々に与えてくれるものについて考えてみるのもいいだろう。赤のボルドーは他のどのワインよりも熟成に期待持て、二次市場が確立され、量としても十分に入手可能なワインだ。

このことはつまり、ボルドーの赤ワインの完ぺきな比較テイスティングを行うのは10年目が適していることを意味する。これは本格的なクラレットに口を付けるのにふさわしいと伝統的に考えられてきた年でもある。フィナンシャル・タイムズで私の先輩にあたるエドモンド・ペニング・ロウゼル(Edmund Penning-Rowsell)はこの原則を毎年恒例、一連の1級シャトー・ディナーで証明してくれた。

情報に貪欲なこの時代に、エドモンドの開催していた6名あたり7本から8本の楽しいディナーは18名のワイン商とワイン・ライターを対象とした比較テイスティングにすり替わった。しかもすべてランチの前に行われるのだ。これはワイン・トレーダーであるファー・ヴィントナーズの例年儀式でもあり、提供されるボトルは主にサウスウォールド・テイスティングで提供された4年目のワインの残りで構成される。写真はテームズ川沿いにある彼らの洒落たオフィスで開催されたシリーズ最初のテイスティングの様子だ。最近のファーのテイスティングはたいてい、メディアや顧客向けに彼らのライバルであるBIによって開催されるやや小規模で目端の利いたテイスティングの後に行われる。BIが今年提供したのは69本の2006で、ファーのテイスティングには含まれていないものも多くあったため、私はこの3か月で100本を優に超えるあの名高い2006のボルドー赤を(その多くは2回も)テイスティングする機会に恵まれた。では、それらはどうだったのか。

2015同様ブドウは7月に日照りの影響を受けたが8月は通常より雨が多く涼しかった。だが2006が大きく違うのは雨に悩まされ一部のブドウは収穫を急がなくてはならなかった点だ。生まれたての2015で明確だった美味しく熟したタンニンは2006には見られないのが特徴だ。

昨年タンニンの強い2005の成熟を待つためにテイスティングした2007と比較すると2006は明らかに濃く凝縮感がある。多くのワイン、特にサンテミリオンのものは居心地の悪いほど長続きするタンニンが尾を引き、多くのもので過抽出を示唆している。また特に右岸のものは(右岸だけとは言わないが)ワインの実年齢よりもかなり古いもののような香りがした。サンテミリオンの多くが過熟し、時にはポートのような、まるでワインが最盛期を過ぎてしまったような香りがするにも関わらず、味わいにはまだ渇きを感じるようなタンニンがぐずぐず残っているのである。

これは明らかにメルローの年なのだが、私が先月ボルドーでテイスティングした生まれたての2015にある心地よいフレッシュさは全く感じられない。一方でテルトル・ロートブッフはいつものとおり全くの例外だ。特に熟した果実はその強さが花のようにさえ感じられ、ワインはときめきを感じるほど生命力にあふれている。私はいつもパヴィのいくつかのヴィンテージに敬服しているが、このヴィンテージは私から見てあまりにカリフォルニア的である。同じ系統ではあるもののアンジェリュスにはまだフレッシュさが感じられる。オーゾンヌのフィニッシュはまだ相当渋いが、シュヴァル・ブランはすでに美しいワインであり、その偉大な未来を予測させる。

素晴らしいことにポムロールは、サンテミリオンの生産者がまだ過剰な樽とアルコールに振り回されているのに対し、遥かにフレッシュで、タンニンもよく捌かれている。この種のポムロールはみな均質だったが、ある意味ポムロールの中では驚きかもしれない、ややエキゾチックなガザンが1本1000ポンドを優に超えるル・パンを除いて最も気に入った。セルタン・マルゼルはオザンナのセカンド・ワイン的位置づけだが、比較的高価なこのアペラシオンの中ではお買い得なものの一つだ。私はヴュー・シャトー・セルタンも気に入った。ここは2015もとてもよかった。ル・パンは明らかに優れていた一方で残念なことに我々のテイスティングした同じく贅沢なペトリュスは酸化してしまっていた(ペトリュスの価格では代替ボトルは贅沢すぎて用意がない)。

ペサック・レオニャンは他の左岸同様、サンテミリオンやポムロールと比較すると目を引く深い色をしている。ここはあらゆるスタイルのワインが混在している土地で、そのあまりに多くが10年ものの赤のボルドーとしては心配になるほど熟成が進んでいた。スミス・オー・ラフィットはいつものように信頼のおけるものだったがオー・バイィはやや過熟ぎみだった。オー・ブリオン系列の2つのワインのうちラ・ミッションにはその濃厚で引き締まった牛肉エキスのような風味と力強い凝縮感に特に感銘を受けた。シャトー・オーブリオンもまた豊かでがっしりとしたワインで、まもなく飲みごろを迎えるように思われた。

我々はオー・メドックも2本テイスティングした。カントメルルは過熟の頂点をさまよっている感じだが、最もコストパフォーマンスが良いのは明らかだ。

フェラン・セギュールはこれらのブラインド・テイスティングではいつも好調で、2006もその人懐っこさは例外ではなかったものの、サンテステフのスターと言うと(驚きはないと思うが)メドックの遥か北部の典型としてはややかわいらしすぎる味わいではあるものの、コスデストゥルネルだった。

マルゴーのワインはやや甘く、メルローが支配的である(特に私はデュ・テルトレをブラインドで出されると騙される)。我々はファースト・ワインとセカンド・ワインのペアを2組、パルメとアルタ・エゴ、ローザン・セグラとセグラをテイスティングしたが、どちらのペアでも(想像に難くないと思うが)セカンド・ワインがそれまでテイスティングした中で最も香りが前に出ていた。セグラはアルタ・エゴよりも個性的で生命力にあふれているようだった。シャト・マルゴーは非常によかった。非常に滑らかで気高く、それでいてピークはまだ遥か遠い、とでも言おうか。

サンジュリアンのフライトではドキドキするほどのものはなかったが称賛すべきワインに多く出会った。いつものようにテロワールが非常に高いレベルで輝きを放っており、レオヴィル・バルトンとブラネール・デュクリュは他のワインより輝いていたものの、確実に心をつかむようなワインには出会わなかった。

ポヤックはグループとしては1級シャトーレベル未満のものを含めて非常によくできていて、若干味わいが鈍いサンジュリアンよりも香りが立っていた。洗練されていた最高級のものの中ではひどくブショネの影響を受けたラトゥールにがっかりしたのだが、1級の二つのロートシルトはまったく対局にあった。ムートンは豊らでまろやか、ラフィットはエレガントかつやや控えめで長期熟成向きだった。同様に安定した二つの系統からは、ラフィット系列でやや筋肉質のデュアール・ミロンよりもムートン系列のダルマイヤック、プティ・ムートン、そして特にクレール・ミロンを支持したい。

ラフィットのセカンド・ワイン、カリュアド・ド・ラフィットがブラーヌ・カントナック、オー・バタイィ、トロタノワ、ラトゥール・ア・ポムロール、レヴァンジルとともに今回の98本に含まれていなかったのが心に残った。これらの中では滑らかなブラーヌ・カントナックだけがBIのラインナップに掲載されていた。

(原文)

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