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アジア系ショウジョウバエ~2014年の虫害

2015年12月17日 木曜日 • 3 分で読めます
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2015年12月17日 今日はローヌとブルゴーニュの2014ヴィンテージの調査で大忙しのため、オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)という害虫が2014年に北部ローヌ(2014年の今日報告)、ドイツ(マイケル・シュミットが1年前に報告)、ブルゴーニュ(ティラク・シンハ(Tilak Sinha)が2014年9月に報告している)を含む多くの栽培家に大きな懸念をもたらした報告を再掲する。この件に関しては2014年新年早々にも報告している。

2014年9月22日 ヨハン・カステン(Yohan Castaing)がこの懸念を初めてフランスから送ってくれた。以下はギャレス・スキッドモア(Gareth Skidmore)がブルゴーニュのコート・ド・ボーヌから先週の報告を補足してくれたものだ。

最近見つかったアジア系ショウジョウバエはヨーロッパ各地で2014の品質に大きな影を落としている。

オウトウショウジョウバエは別名スポッテド・ウィング・ドロソフィリア(spotted wing drosophila)といい日本では果皮の柔らかい果実につく虫として20世紀初頭から知られてきた。6年前、それがカリフォルニアとスペインで見つかり、現在ではヨーロッパ各地のワイン産地で認められている。

一般的なヨーロッパ系ショウジョウバエ、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)はヴィネガー・フライ(酢バエ)とも呼ばれ、何十年もの間収穫期のワイナリーの繁忙期の邪魔者として嫌われてきた。その主要な問題は繁殖の勢いがすさまじく、うまくコントロールしないと腐敗の被害が広がることだった。だが少なくとも彼らは目に見える。

オウトウショウジョウバエは更に厄介な問題となるのである。ヴィネガー・フライは過熟した果実を狙うのに対し、オウトウショウジョウバエはヴェレゾンの間に果皮の下に卵を産み付けるため、目視で確認することはほぼ不可能だ。卵が孵化するのに数日しかかからず、その幼虫は果実の中身を食べて育つが、外からは全く分からない。腐敗した酸っぱい臭いがしてきて初めて彼らの存在を知ることになるのである。

なぜそれが危険なのか?気候変動の結果として生育期の後半にブドウは以前よりはるかに早く成熟する。そのためブドウが生理学的な成熟に至ったら過熟を避けるためできるだけ早く収穫しなくてはならない。もしオウトウショウジョウバエが果実の中に潜んでいたら、その果実は選果台ではじかなくてはならない。そしてブドウのほとんどが影響を受けていれば、そのロット全てを廃棄しなくてはならなくなるのだ。だが外見からはどれが影響を受けているのかわからない。この2014は収量が比較的高く果実は大き目だ。このような大きな紫の果実が果房に密集していると、オウトウショウジョウバエの絶好の餌食となってしまう。

今年は本当の意味での冬が来ず、昆虫たちは増殖している。オリーブ栽培に関わる人なら苦い経験があるはずだ。春は暖かく乾燥して、花振いもなく開花は早かったため、果房が大きくなりがちだった。恵まれない湿気の多い夏はブドウを弱らせた。厳格な剪定を行う人々はブドウ樹1本あたり7,8房だけを残し、十分に果房に風を通すことでこの難を逃れた。たとえば、ドメーヌ・ドニ・モルテのアルノー・モルテやドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのオーベール・ド・ヴィレーヌは全く被害を受けていない。すなわち、2014の問題は実はオウトウショウジョウバエそのものではなく、ワイン生産者が用いてきた手法だったのである。畑で質より量を求めてきた生産者が最も被害を受けているのだ。フランス人のブルゴーニュ専門家であるジャッキー・リゴー(Jacky Rigaux)は畑における「オートクチュール」なアプローチを推奨している。

これはブルゴーニュだけに限ったことではない。オウトウショウジョウバエはスイスのヴァレーでも、赤ワイン用の収穫が始まっているボルドーでも増殖中だ。

一方、ギャレス・スキッドモアは嬉しそうにブルゴーニュからこう知らせてきた。
「収穫したブドウの品質には6月28日にボーヌ南部を襲った雹にも関わらず、おおむね満足しているようです。9月の日照のお蔭で8月の終わりには未熟だったブドウの糖が上がりました。
収穫の間、雨は最後の木曜の夜まで降らず、翌金曜日朝も収穫条件はそれほど悪くありませんでした。全体を通じたネガティブな唯一のコメントと言えばシャルドネの果汁が少なかったために、圧搾がなかなか進まず、2010、2011に続いて生産量減少の問題につながるという点だけです。」

原文

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