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これからの時代に注目すべき品種

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White wine grapes from Shutterstock

この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)

ニッチなブドウ品種の中で私が特にお気に入りのものについて。この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。

今入手可能なワインについて最も大きな変化の1つは、ブドウ品種の多様化だろう。わずか10年前と比べてもその変化は著しい。実際、最近ではプロ向けのテイスティングに参加しても、テーブルにカベルネ・ソーヴィニヨンが1本もなく、シャルドネもほんの数本しかないということがよくある。

比較的有名な代替品種の中では、アルゼンチンのワイン生産者の技量に支えられて脚光を浴びたのはマルベックだろう。ウルグアイは同じ成功をタナで収めた。グルナッシュ(ガルナッチャ)は以前よりもはるかに敬われ、人気を博すようになった。スペイン全土やオーストラリアで作られている素晴らしいワインをみれば一目瞭然だろう。そのオーストラリアでは、バローロやバルバレスコで称賛を集める品種、ネッビオーロを使った意欲的な試みもなされている。

ヨーロッパ各地でも、国際的な人気品種であるカベルネやシャルドネに代わり、地元のブドウが台頭してきた。例えばオーストリア人は今、「フランス由来のブドウ品種を栽培しなければ」という呪縛から解き放たれ、自国のグリューナー・ヴェルトリーナー、ブラウフレンキッシュ、さらにはツヴァイゲルトといった品種に強い誇りを抱くようになった。イタリア全土では、サンジョヴェーゼを筆頭とする無数の固有品種が再評価され始めており、ボルドー品種をベースにしたスーパー・タスカンは今や時代遅れに見えるほどだ。かつては「二流」と見なされがちだったカベルネ・フランやシュナン・ブランなどのフランス品種も、その親戚であるカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネほど有名で広く普及はしていないものの、今では正当な敬意を払われるようになり、現在の本拠地であるロワール渓谷を飛び出して、世界各地でみつけられるようになった。注目すべき産地として、カベルネ・フランはメンドーサの標高の高い地域、シュナン・ブランなら南アフリカの多くのワイン産地が挙げられる。

ソーヴィニヨン・ブランは今や、ナパ・ヴァレーを含む多くの地域で、世界で最も栽培面積の広い白ブドウ品種であるシャルドネより人気が高い。その親戚であるソーヴィニヨン・グリ(Sauvignon Gris)は、白の辛口ボルドーやトゥーレーヌでソーヴィニヨン・ブランとブレンドされる定番のパートナーとなった。ガリシアのアルバリーニョとゴデーリョは、スペインが赤ワインだけでなく最高品質の辛口白ワインも生産できることを証明し、その名前は地元だけでなく、ますます多くの産地のラベルに見られるようになった。

では、さらに知名度の低い品種はどうだろう。以下に、私の現在のお気に入りをいくつか挙げてあるのだが、赤ワインよりも白ワインの方が多い。

ギリシャはある意味ブドウ品種の宝の山だ。バケーションの地として人気の島、サントリーニを訪れ、その主要な白ワイン用ブドウであるアシルティコ(同じく地元品種であるアイダニやアシリとブレンドされることもある)に魅了されないワイン愛好家はほとんどいないだろう。南オーストラリアのクレア・ヴァレーにあるジム・バリー・ワインズ(Jim Barry Wines)のピーター・バリー(Peter Barry)もそんな観光客の1人だった。彼は長年に及ぶ検疫を経て、2017年からオーストラリアで素晴らしいアシルティコを生産している。このブドウは温暖から高温の気候に見事に適応し、どこに植えられてもフレッシュな酸と魅力的でレモンのように刺激的な香りをもたらしてくれる。これは、スワートランドの主要生産者イーベン・サディ(Eben Sadie)がサディ・ファミリー・ワインズ(Sadie Family wines)のために南アフリカに輸入し、最も成功した「地中海」品種の1つでもある。

クレタ島には独自の酸をしっかりと維持できるユニークな品種があるが、その中でもヴィディアーノ(Vidiano)は最も有望だと思う。ただ、アシルティコと違って「今のところは」まだ島外にはそれほど出て行っていないようだ。ここで取り上げるお気に入りの品種たち同様、ヴィディアーノも世界が一握りの「国際品種」に夢中になっていた時代、ほぼ絶滅しかけた過去がある。(今は人気のヴィオニエのような品種でさえ、1960年代には北ローヌの故郷から完全に消失する危険にあったし、それに続く10年では私の愛するゴデーリョがガリシアの故郷バルデオラスで絶滅の危機に瀕していた。)ヴィディアーノはクレタの白ワイン用ブドウ品種の中で、おそらく最も果実味が強い品種だが、クレタには同じような特徴を持つ品種としてダフニ(Dafni)など多くの品種が豊富に存在する。ダフニとは月桂樹にちなんだ名で、まさにその名はその香りも表す。またキプロスのクシニステリ(Xynisteri)から造られる優れたワインも探す価値があるだろう。

コツィファリ(Kotsifali)やリアティコ(Liatiko)などの赤ワイン用ブドウもクレタで再び注目を集めているが、ギリシャの黒ブドウ品種として現在最もわかりやすい選択は、はるかに広く栽培されているクシノマヴロだろう。この品種は最近、ピエモンテのネッビオーロの安価な代替品として注目を集めている。ネッビオーロ同様、酸とタンニンのどちらも高く、色調の比較的薄い赤ワインを生み出す。そのため早飲みスタイルも増えてはいるものの、最高品質のワインは真の熟成ポテンシャルを備えたものだ。この品種はマケドニアのナウサとアミンデオを象徴する、そして実質的に唯一の品種でもある。

英国のギリシャワイン専門輸入業者マルトビー・アンド・グリーク(Maltby & Greek)は、アシルティコとクシノマヴロの優れた入門となる3つのギリシャワインからなる、スリー・ボウルズ(Three Bowls)シリーズを立ち上げたばかりだ。その中にはこの2つの品種をブレンドした淡い色調のロゼも含まれている。

ギリシャ同様、ポルトガルも豊富な固有品種を誇り、カベルネやシャルドネ崇拝から距離を置いてきた。わかりやすい例としては、おそらくポルトガル北部のダンで生まれ、今では温暖化の進む世界中で栽培されるようになったトウリガ・ナシオナルなど、ポートに使われる黒ブドウ品種を挙げたい。一方で私としては、ダンのエンクルザードに非常に愛着を感じている。この品種は、オーク熟成を経た本格的な白のブルゴーニュに匹敵する深み、骨格、熟成の可能性を持つ白ワインを生み出すことができる。

もう1つ、私のお気に入りのポルトガルの白ブドウはアリントだ。この品種は非常に広く栽培されブレンドに使われることも多いため、必ずしも高く評価されているわけではないのだが、私は単一品種で造られた最高品質のワインに見られる鋼のように芯の通った優雅さを愛してやまない。ただし、この名前が他の多くの品種にも適用される点がややこしい(ブドウの命名法はある意味「地雷原」である)。例えば、復活しつつあるアゾレス諸島で栽培されるアリント・ドス・アソーレス(Arinto dos Açores)は、アゾレス人がマデイラのブドウ、セルシアルを指す名称だ。この品種はポルトガル本土では酸が(訳注:喉を締めつけるほど)著しく高いことから、エスガナ・カォン(Esgana Cão、犬絞め)として知られている。私が出会ったすべてのアリントのワインは非常にピュアでフレッシュなものだった。一方、ポルトガルで最も一般的な白ワイン用ブドウは、フェルナォン・ピレス(Fernão Pires)ともマリア・ゴメス(Maria Gomes)とも呼ばれる。(ほら、私が「地雷原」と言った意味がお分かりいただけるだろう)。この品種は、ポルトガルがかつて喜望峰に向かう船の重要な中継地だったこともあり、南アフリカでも見られる。

イベリア半島のもう1つの私のお気に入りは、スペインの北西部のビエルソやリベイラ・サクラの急峻な段々畑で栽培される黒ブドウのメンシアだ。この品種から造られるワインは、スペインで最も栽培面積の広い黒ブドウ、テンプラニーリョよりはるかにジューシーで香り高い。片岩土壌で栽培されたものは熟成に値する複雑なワインを生み出すこともある。

もちろん、フランスのブドウも決して無視してはならない。ブルゴーニュでは「格下」とされる白ワイン用ブドウ、アリゴテは、かつてはひどく酸っぱいものだったが、今では夏の気温が上昇しているおかげで素晴らしいワインを生み出す。優れた例として挙げられるのは、古樹から生み出されるダヴィッド・モレ(David Moret)のル・グラン・A(Le Grand A)で、セラーでは最高級のシャルドネ同等に扱われている。

私は長い間、豊かな花の香りに満ちた、ジュラのトルソーから造られる赤ワインも愛してきた。その魅力は非常に「本能的」だ。ただ、この品種の故郷はこのフランス東部にある亜アルプス地域であるものの、そこでの栽培面積は実はそれほど広くない。そのかわり世界のあちこちで見つけることができる。例えば北ポルトガルとマデイラではバスタルドとして、ガリシアではバスタルド、マリア・オルドーニャ(Maria Ordoña)、メレンサオ(Merenzao)など様々な名で呼ばれる。カリフォルニアとオレゴンではトルソーだ。まさに世界を旅する品種と呼べるだろう。

グルナッシュの突然変異として知られる、淡いピンク色の果皮を持つグルナッシュ・グリはスペインの故郷ではガルナッチャ・ロハ(Garnacha Roja)やガルナッチャ・グリ(Garnatxa Gris)と呼ばれるが、この品種も私のお気に入りだ。そのワインには、多くのグルナッシュ・ブランよりはるかに緊張感と個性があり、ルーシヨン、ラングドック、スペイン北部で多く見つけられる。ブレンドされることも多いが、単一品種としても十分に価値がある。

その他のお気に入りとして、カディスのティンティーリャ・デ・ロタ(Tintilla de Rota)(リオハのグラシアーノと同一品種)、マカベオ(リオハのビウラと同一)、フロントンのネグレット(Négrette)、イタリアのガリオッポ(Gaglioppo)とティモラッソ(Timorasso)、ジュラのサヴァニャン(Savagnin)なども挙げておこう。まだまだ続けることもできるが、ひとまずはこの辺で。ありふれた定番のワインという道から一歩踏み出し、変化に対する興味と欲望を十分に刺激できていれば幸いだ。

知名度の低いワイン用ブドウ品種

白ワイン

アシルティコ

Three Bowls Assyrtiko 2025 PGI Peloponnese 12.5%
£15 Maltby & Greek

Kokotos Assyrtiko 2024 PGI Attica 14%
£19.75 Maltby & Greek

Santo Assyrtiko 2023 Santorini 13%
£35 Maltby & Greek, also
Strictly Wine, Vinagogo, The Wine Engine

Argyros, Cuvee Evdemon 2020 Santorini 15%
£79.09 Clark Foyster


Oeno P, Tria Ampelia Assyrtiko 2022 Santorini14.5%
£85 Maltby & Greek, £94.90 Hedonism

ヴィディアーノ

Douloufakis, Dafnios Vidiano 2025 PGI Crete 13.5%
£19.90
Maltby & Greek, also Strictly Wine, Vinagogo, The Wine Engine

Oenops Vidiano 2023 Crete 13%
£24.95 Vin Cognito and many other retailers

クシニステリ

Tsiakkas Xynisteri 2024 PGI Lemesos 12.5%
£22 Amathus

エンクルザード

Quinta dos Roques 2023 Dão 13.5%
£23.50 The Wine Society

アリント・ドス・アソーレス(セルシアル)

Azores Wine Co, Arinto dos Açores 2024 Pico 12%
£38.50 Amathus

アリゴテ

David Moret, Le Grand A Aligoté, Vin de France 2024 12.5%
£24.50 Vin Cognito

グルナッシュ・グリ

Momento Grenache Gris 2019 Western Cape 13.5%
£20.40 or £122.40 for six Lay & Wheeler

M Chapoutier, Bila-Haut Chrysopée 2024 Collioure 14.4%
£198 per case of 6 in bond Millesima UK

赤ワイン

クシノマヴロ

Three Bowls Xinomavro 2024 Naoussa 13.5%
£16 Maltby & Greek

Thymiopoulos, Earth and Sky 2023 Naoussa 13.5%
£25 The Wine Society

Magoutes Xinomavro 2020 PGI Siatista 13%
£29.50 Maltby & Greek

Melitzani Xinomavro 2017 Naoussa 13.5%
£31 Maltby & Greek

メンシア

Ponte da Boga, P Mencía 2023 Ribeira Sacra 12%
£18.95 Thorne Wines

Raúl Pérez, Ultreia Saint James’s 2020 Bierzo 12.2%
£219.53 for six Justerini & Brooks

2014 Descendientes de J Palacios, Las Lamas 2014 Bierzo 13.5%
£99.99 Morgan Edwards

トルソー

Domaine Tissot, Singulier Trousseau 2023 Arbois 13.5%
£42 The Wine Society

テイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃については膨大なテイスティング・ノート・データベースを参照のこと。各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。

基本の復習

ブドウの家系図

DNA分析がブドウ品種にも適用されるようになった今、様々な品種のあらゆる関係を興味深く追跡することが可能だ。最も重要な「家系」の一つは、ピノ(Pinot)とグエ・ブラン(Gouais Blanc)という無名なブドウを頂点とした、シャルドネ、アリゴテ、そしてボージョレとミュスカデで主に栽培されている品種を子孫に持つ一族だろう。サヴァニャンが重要な役割を果たすこの広大な「家系」は、有名なボルドー品種のすべてに加え、ヴィオニエ、シラー、シュナン・ブラン、グリューナー・ヴェルトリーナー、トルソーを含む150以上の品種を包含している。

 

サヴァニャンはシュナン・ブランとソーヴィニヨン・ブランの両方の親でもある。カベルネ・ソーヴィニヨンは、歴史的な記録によると、おそらくスペイン北部のバスク地方で生まれたカベルネ・フランとロワール渓谷で生まれたソーヴィニヨン・ブランの子孫であることが判明している。カベルネ・フランはメルローの親でもある。

 

北部ローヌの特徴的なブドウであるシラーとヴィオニエに共通する点は、おそらくサヴォワのブドウであるモンドゥーズ・ブランシュ(Mondeuse Blanche)を親に持っていることなのだが、まだ解明すべき多くの謎があり、ヴィオニエのもう一方の親の正体もわかっていない。なお、DNA分析は品種間の親子関係を明らかにすることはできるが、どちらが親かを常に明らかにできるわけではない。

 

より詳細な情報と系統図については、1,242ページの受賞歴のある2012年の著書「ワイン用葡萄品種大事典」Wine Grapes: A complete guide to 1,368 vine varieties, including their origins and flavoursを参照のこと。

画像提供:Photoongraphy on Shutterstock

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