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緑深まるアイルランドのブドウ畑

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Thomas Walk Vineyard in Kinsale

この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)

エメラルドの島のハイブリッド品種にはジャンシスも一本とられたようだ。この記事のショート・バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。上の写真はアイリッシュ・タイムズのワイン・ライター、ジョン・ウィルソン(John Wilson)がキンセールのブドウ畑で撮影したトーマス・ウォーク(Thomas Walk)。

先月、私はコーク州のバリーマロー・フード・フェスティバル(Ballymaloe Food Festival)にワイン・テイスティングの司会として招かれた。翌日には別のワイン・テイスティングがあり、そちらは6人の地元生産者によるアイルランド・ワインのテイスティングだった。彼らはブドウ栽培にとって世界で最も厳しい気候と勇敢に戦っている。皆さんは、どちらのテイスティングの人気が高かったと思うだろうか。実は圧倒的に後者だった。南アイルランドの耐病性ハイブリッド品種を紹介したこのテイスティングは、その前夜に私が開催した「型破りなワイン6本」、ペーター・ヤコブ・キューンのクヴァルツィット・ドライ・ラインガウ・リースリング2022(参加者の人気が最も高かった)から、ドメーヌ・サント・マリー・デ・クローズの素晴らしい赤のコルビエール2021まで幅広いワインを紹介したテイスティングより、はるかに注目を集めたのである。

実際、アイルランドのテイスティングの楽しさは、ワインそのものよりもその造り手たち、そして彼らを一堂に集めたコルム・マッキャン(Colm McCan)にあると言える。彼はかつてバリーマローのソムリエで、現在はワイン・ショップを営み、ワインに生き、ワインと共に呼吸している人物だ。マッキャンは天性のアイルランド・ワインのプロモーターで、今回のフェスティバルのドリンクス・シアター(実際には逆さまのカヌーが吊り下げられた大きくてかなり寒い農場の小屋だ)のステージを歩き回っては「今、楽しんでいますか?」あるいはさらに希望を込めて「もうアイルランド・ワインの信者になりましたか?」と何度も私たちに尋ねた。テイスティングしたワインは下の写真の通りで、吐器として使われていたのはバリーマロー名物、トマト・レリッシュの空き容器だ。

Irish tasting in Ballymaloe's Drinks Theatre

彼と妻のアオイフェ(Aoife)は、彼女が「たくさんの文字と数字の羅列」と表現する様々なブドウ品種を栽培しているが、比較的風の強い畑では「風が敵」であると痛感しているという。それでも、十分に成熟したブドウを収穫し、様々な破砕方法を試すことはできている。「少なくとも足よりポテト・マッシャーの方が良いということは断言できます」とアオイフェは言った。この特別なキッチン用品が「アイルランドらしさ」をもたらすもの、すなわち世界的に有名なバリーマローの料理学校を連想させてくれる役割を果たすからだと話した。彼女は聴衆の中にいた将来ワインメーカーになりたいという人たちに向かい、発酵中は絶対に蓋をしておくよう話し、「そうしないと酢になってしまいますからね」と指摘した後、温度が高すぎるデミジョン(ガラス製容器)に入った赤ワインとクリーム色のカーテンが引き起こした「大惨事」の話も披露していた。

アイルランドではこれまで各地で散発的にブドウ栽培の実験が行われてきたが、現在最も長い実績をもつのはキンセールのトーマス・ウォークだ。彼は何事にも惑わされないタイプの人物で、フランケン地方で育ち、今でも年の大半をドイツで過ごしている。大のセーリング愛好家だったことから、1980年代初頭にキンセール港を見出し、その港を見下ろす、ブドウ栽培の可能性を感じさせる場所に別荘を手に入れた。彼はドイツの著名なワイン研究機関であるガイゼンハイム(ペーター・ヤコブ・キューンの畑からすぐ近く)に行き、そこで早熟のドイツ系ヴィニフェラ (ヨーロッパ系)交配品種を多数開発していたヘルムート・ベッカー教授に出会った。この教授こそがそれらの品種をウォークに推薦した人物だ。

「紹介された品種はどれもうまくいきませんでした」。ウォークは振り返る。それでも、その後新たな耐病性ハイブリッド品種3種を試すことにしたという。これらはヴィニフェラとそれ以外のブドウを交配し、冷涼な気候で成熟するよう特別に開発されたものだ。農薬散布も比較的少なくて済む。そのうち2つは白ブドウだったが、成功したのは果肉まで赤い品種で、元々Gm 6494-5として知られ、現在はロンドと呼ばれる品種だ。キンセールでの成功はすなわち、ドイツ国外初の栽培例となったのである。ウォークのファースト・ヴィンテージは1989で、今やロンドは北ヨーロッパ全域で栽培されている。ドイツでは、これらのハイブリッド品種をPiWiPilzwiderstandsfähige Rebsortenの略)と呼ぶ。「ひどい名前ですよね」とウォークは話し、「私はもっと良い名前を提案したんですよ」と続けた。(トーマス・ウォーク・ヴィンヤードは一般公開されていないが、このPiWi品種のおかげで1度も農薬を散布したことがなく、海岸沿いの立地のおかげで霜害を経験したこともないという。)

私がこれまでテイスティングしたロンドは軽やかでソフト、フルーティーな傾向にあるが、ウォークは自分のアイルランド産ロンドは熟成によって品質が向上し、10年物のワインが今なお美味しく飲めると主張した。「新しい味に慣れるだけのことですよ。新しい恋人に慣れるようにね」というのが彼のアドバイスだ。彼のワインはドイツでしか販売されていないため、私たちはそれを試す機会がなかったのだが、彼は現在、アイルランドでの販売も計画しているという。伝統的製法のスパークリング・ワインを「エクスベランス(Exubérance)」という名前で登録したことを嬉しそうに語る彼は、オイルスキン(訳注;防風防水服:下の写真参照)を着て、瓶内二次発酵の滓を1日約150本、手作業でデゴルジュするのだと説明してくれた。

Thomas Walk disgorging by hand

より積極的にワインを提供してくれたのは、ウォーターフォード州にある自分の農場を拠点とするヴァイキング・アイリッシュ・ドリンクス(Viking Irish Drinks)のオーナー、デイヴィッド・デニソン(David Dennison)だ。私たちは彼のナドゥルタ(Nádúrtha、ゲール語で「ナチュラル」の意)・ワイン数種類をテイスティングした。すべて様々な耐病性ハイブリッド品種をベースとしたものだったが、中でもアルコール度数10.5%、オフドライで軽く発泡する淡いオレンジ色のペット・ナット、ヴァイキング・ナンバー3が私のお気に入りとなった。彼のウォーターフォード・レッド・ワインの2022ヴィンテージは2023よりはるかにフレッシュかつフルーティーで、アイルランドにおけるヴィンテージが大きく変動することを実証していた。一方アルコール度数9%で辛口のスパークリング赤ワイン、ヴァイキング・ナンバー2はややボディに欠けるものの、ロンドらしい魅力的な赤いベリーのアロマを備えたものだった。

デニソンは元ソムリエで、国際ソムリエ・コンペティションでアイルランド代表を務めたこともある人物だ。彼はその後小売業に転じ、アイルランド初のワインバーの1つを開き、世界中のブドウ畑を訪ね歩いた。2009年にブドウの樹を植える決意をした彼は現在、6,500本以上のブドウを所有しているが、ワイン造りに十分な収量が得られるようになったのは2014年のことだった。彼はアイルランドの気候では、例えPiWi品種でも長期戦を覚悟しなければならないと警告する(ヴィニフェラに関しては、彼はバッカスとピノ・ノワールを試して失敗している)。ただ、アルコール度数が自然に低くなる点は財産だとも考えている。シードル生産で収入を補完している彼の農場は生態系のショーケースさながらで、アイルランドの湿潤な気候にもかかわらず、なんとかオーガニック認証を取得、バイオダイナミック農法も2年目に入っている。彼はスパークリング・ワインのボトル内の圧力が高くなりすぎて時々爆発することがあると認めたうえで、「それを造っている厩舎はおかげで良い香りがしますよ」と笑った。彼は定期的に醸造学の学生を教えているが、学生たちにはポテト・マッシャーではなく足を使うよう促しているそうだ。

Irish wine panel at Ballymaloe 2026
左から:アオイフェ・マッキャン、トーマス・ウォーク、ガー・ウォール、デイビッド・デニソン、マデリン・マッキーバー、ショーン・ケリン(© Joleen Cronin)

ステージ上には短パン姿でオーストラリア訛りの英語を話すアイルランド人、ショーン・ケリン(Séan Kerin)もいた。彼はワイン生産を学んだのち、モーニントン・ペニンシュラ、北ローヌ、ウェスト・サセックスでワインを造り、マールボロでの収穫も経験したが、結果として「もう二度とソーヴィニヨン・ブランのブドウは見たくなくなった」とこぼした。アイルランドに戻った彼は、キルケニーでパートナーのフィリップ・リトル(Phillip Little)と共に、トリスケリオン(Triskelion)というブランドのワインを造っている。風の当たらない南西向きの2カ所の畑で合計1,400本のブドウを栽培している。彼は2025のまだかなり若いバレル・サンプルと、淡い琥珀色の2023ペット・ナットを提供してくれたが、後者はデニソンのワインの後ではやや酸っぱく感じられた。ケリンのアドバイスは、アイルランドはその緑の豊かさが有名ではあるものの、(ブドウ畑では)樹勢を制限するような台木を選ぶ必要があるということだった。彼はまた、アイルランド・ワインの生産量が非常に少ないため、価格が安くなることはないだろうとも警告した。ダブリン北部の生産者が造るアイルランドで最も流通しているデイヴィッド・リューウェリン(David Llewellyn)のルスカ・ロンド(Lusca Rondo)ですら、小売価格は約50ユーロだ。

マデリン・マッキーバー(Madeline McKeever)は西コークのスキベリーン(Skibbereen)からはるばるやって来たが、彼女はまだ自分の酪農を営む農場でブドウ栽培を実験している段階だ。彼女は150本のブドウの樹をポリトンネル(訳注;ビニールハウスのようなトンネル状の屋根)で保護しようと試みたが、できたワインは「全くもってひどい」ものだったそうだ。彼女は自分の目標は「ワインを世界に売りだすことではなく、生活費の足しにすること」だと説明した。

Ger in Martha's Vineyard, Cloyne

今回のショーのスターはバリーマローの運転手ガー(ジェラード・ウォール(Gerard Wall)、写真上)だった。彼と兄(弟)は会場近くのクロイン(Cloyne)村で、まさに壁(Wall)に囲まれた庭園で7種のPiWi品種、合計160本を栽培している。「私たちは202410月にブドウを摘んでワインを造り、瓶詰し、そしてそれを(まずくて)全部吐き出しました」と自虐的に語った。彼はブドウ栽培を決して容易なものとは思わないと語り、ある朝畑に行くと、「ベルファストからこちら側にいるムクドリが全部集まったんじゃないかと思うほど」大量の鳥に自分のブドウが食べられている場面に遭遇したと話した。

Ger's label for Martha's Vineyard in Cloyne

今年の雨の多い2月のこと、彼はイングリッシュ・ワイン業界で最も有名なアイルランド人、ダーモット・シュグルー(Dermot Sugrue)の訪問を受けたそうだ。シュグルーが自分の年間総生産量は約10万本だと話したので「私は13本造ったと返しました」とウォールは笑った。それでも、彼はこのバリーマローでのテイスティングに、その13本のうち亡き母にちなんで名付けられたデイリー・アンド・カンパニー・マーサズ・ヴィンヤード・ロンド2025Daly & Co Martha’s Vineyard Rondo 2025)を含む2本を惜しみなく提供してくれた。「ほんの少しだけ、味見程度にしておいた方がいいですよ」と彼は注ぐたびに冗談を飛ばした。そのラベル(写真上)はワインよりもはるかに複雑だった。今のところは、ナパ・ヴァレーの世界的に有名なマーサズ・ヴィンヤードを所有するメイ家も安心して眠れるだろう。ただし、気候変動はアイルランドのヴィニュロンたちにとって有利に働く可能性が高く、その数はすでに40人近くに上ると言われている。

アイルランド系所有のワイン・エステート

17世紀後期にアイルランドを逃れたことで知られるアイルランド系カトリックのいわゆる「ワイン・ギース(Wine Geese)」たちはその後、ボルドーでシャトー・レオヴィルやランゴア・バルトン、ランシュ・バージュ、フェラン・セギュール、キルヴァン、クラーク、ディロン、マッカーシーなどを設立したが、現在それらのほとんどはアイルランド系の所有ではない。以下はアイルランド国外のアイルランド系ワイン生産者だ。

※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません。

サセックスのシュグルー・サウス・ダウンズ(Sugrue South Downs)
ザ・トラブル・ウィズ・ドリームス2020サセックス 12%
£48 ヴィン・コグニート(Vin Cognito)

ボルドー、ペサック・レオニャンのシャトー・ド・フューザル(Ch de Fieuzal)
フューザル・ルージュ2016 13.5%
£43.64 アイディールワイン(iDealwine)

ボルドー、サンテステフのシャトー・トゥール・デ・テルム(Ch Tour des Termes)
シャトー・トゥール・デ・テルム・ルージュ2020 13%
$39.99 ザ・ワイン・ラック・ハズブルック・ハイツ、ニュージャージー州(The Wine Rack Hasbrouck Heights, NJ)

エクス・アン・プロヴァンスのシャトー・ラ・コスト(Ch La Coste)
ドメーヌ・ラ・コスト、グラン・ヴァン・ブラン2024 13.5%
£45 セパージュ(Cépage)

南ローヌのレ・ドゥー・コル(Les Deux Cols)
オー・フォン2024コート・デュ・ローヌ・ルージュ 14%
£18.95 リー・アンド・サンデマン(Lea & Sandeman)

南ローヌのドメーヌ・デ・ザンジュ(Domaine des Anges)

ラングドック、フォジェールのラ・サラバンド(La Sarabande)

スロベニアのロカ(Roka)
コグ・フルミント2022シュタイエルスカ・スロベニア 12%
£55 コールミーワイン(Callmewine)

これらの生産者のワインのテイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃については、テイスティング・ノート・データベースを参照のこと。各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。

トーマス・ウォークが手作業でスパークリング・ワインの滓抜きを行っている画像は、トーマス・ウォーク・ヴィンヤードの提供。

 
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