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火山はイタリアの歴史と文化において大きな存在感を示している(実際、「volcano」という言葉はエオリア諸島の7つの島のひとつであるヴルカーノ島に由来する)。最も有名なのはヴェスヴィオ山で、西暦79年にポンペイの街を埋め尽くし、それ以来何度も噴火を繰り返している(最後の大噴火は1944年だった)。しかし火山はもっと多く存在し、ブーツ型の半島の西側を先端まで、そしてシチリア島まで続いている。これらはアフリカプレートとユーラシアプレートの衝突によって形成された。アルプス山脈とイタリアのアペニン山脈の両方を生み出したのと同じ地殻変動が、マントル内の溶融物質が逃げ出すための亀裂も作り出し、それらが異なる時期に地表へと到達したのだ。
ワインの観点から見ると、これらの火山はイタリアの主要ワイン産地の位置を示している。火山性ワイン・アワードのテイスティングでは、国内のすべての火山複合体のワインを試飲したわけではないが、最も重要な多くの産地をカバーした。
例えばソアーヴェは、火山性土壌がもたらす違いを鮮明に示している。ソアーヴェの大部分は、景観もワインも平凡だ。アペラシオンの約半分は平野部に植えられている。しかしソアーヴェの町から北東に向かうと、遠い昔に絶滅した中新世の火山によって形成された、玄武岩に富んだギザギザした丘陵地帯に登ることになる。これらの土壌で造られるソアーヴェは明らかに一段上のレベルにある。
イナマ(Inama)のI パルスキ・フォスカリーノ(I Palschi Foscarino)のようなワインは、3つの火山円錐丘(フォスカリネット、標高282m、ボッカーラ、標高292m、モンテ・フォスカリーノ、標高295m)によって定義される地域のものだ。また、ダル・チェーロ(Dal Cero)のワインは、カルヴァリーナとクロチェッタの円錐丘の間のブドウ畑のものだが、これらはグラスの中で果実味と力強い骨格の両方でくすぶるような印象を与える。これらは軽いタイプの白ワインではない。セラーで熟成させるための白ワインなのだ(イナマの2016ヴィンテージ・コレクションがそれを証明している)。
さらに南では、トスカーナのマレンマの注目は海岸部に集まっているが、内陸のピティリアーノに向かうと、モンティ・ヴルシーニ火山地区の西端に位置することになる。この地区はラツィオ州まで延びている。実際、この町は火山凝灰岩の断崖の頂上に築かれており、ここに最初に定住したエトルリア人の巧妙な防御策だった。町を見渡せる場所にあるサッソトンド(Sassotondo)では、これらの土壌がチリエジョーロに適していることを発見し、トスカーナの他の地域では典型的でない、より深い風味と凝縮感をこの品種に与えている。
火山学的に言えば、さらに南のカンパニアの火山弧沿いで事態は本当にエキサイティングになる。ヴェスヴィオからカンピ・フレグレイ、そして海を渡ってイスキア島まで続く。これらの火山は、火山学の用語で言えば休止状態だが、噴火の可能性は十分にあるため、国立地球物理学火山学研究所が24時間体制で監視している。
これらの斜面で生活し働くことの魅力は、何千年もの間、何百万人もの人々にとって危険を上回ってきた。結局のところ、ここはギリシア人がオエノトリアと名付けた土地なのだ。再び噴火する重大なリスクがあるにもかかわらず、今でもその麓でラクリマ・クリスティの白と赤のためにブドウの樹を栽培するワイン生産者がいる。また、ヴェスヴィオ火山複合体の一部である非常に近いモンテ・ソンマの斜面で、希少なカタラネスカを栽培する生産者もいる。
少し南に行くと、北のヴェスヴィオとティレニア海の間で、トラモンティの火山性丘陵がコスタ・ダマルフィに立ち上がる。ここではファランギーナ、ジネストラ、ペペッラなどのブドウが魅力的な白ワインを生み出し、ティントーレが土着の赤品種だ。ヴェスヴィオの北、カンピ・フレグレイ(活動中の地下スーパー火山)に向かう土地では、ファランギーナが支配的で、風味豊かで土っぽい白ワインを生み出している。
東に向かうとタウラージに到達する。火山の上にはないが、ヴェスヴィオの噴火のおかげで火山性土壌が豊富だ。半島の中央部に向かって進み続けるとバジリカータ州に入り、そこではモンテ・ヴルトゥーレが標高1,326m(4,350フィート)まで立ち上がっている。この火山は、イタリア半島の主要火山の中でアペニン山脈の東側に位置する唯一のもので、休火山だ。最後の大噴火は4,000万年前で、これにより、はるかに新しい(時には活発に煙を上げている)カンパニアの隣人たちほど外観は壮観ではないが、地質学的には非常に複雑だ。しかし、テイスティングだけから簡単に判断できるのは、火山性斜面がアリアニコで優れており、我々のテイスティングで最も多様で個性的な赤ワインのいくつかを生み出していることだ。この産地の詳細については、ウォルター・スペラー(Walter Speller)のヴルトゥーレの新しいアイデンティティに関する2部構成の記事をチェックしてほしい。または、以下にリストされているヴルトゥーレのワインを試してみてほしい。
もちろん、シチリア島とパンテッレリア島にはさらに多くの火山性ワイン産地がある。これらのワインの詳細については、火山性ワイン・アワードのテイスティングから火山島のワインに関する我々のレポートを参照してほしい。
火山性ワイン・アワードのすべてのテイスティングと同様に、以下のワインは、サボー、我々のサム・コール=ジョンソン(Sam Cole-Johnson)、または私が率いるワイン専門家のパネルに、産地別にグループ分けしてブラインドで提示された。以下は、パネルがメダルに値する、または佳作に値すると判断したイタリア本土の火山性ワインだ。
ゴールド
アロイス、トレブラヌム・リゼルヴァ 2017 カサヴェッキア・ディ・ポンテラトーネ
ダル・チェーロ、テヌータ・コルテ・ジャコッベ 1er ルンカータ 2017 ソアーヴェ・スペリオーレ
デ・ファルコ・ヴィーニ、ラハール・ラクリマ・クリスティ・スペリオーレ 2023 ヴェスヴィオ
エレナ・フッチ、ティトロ 2022 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ、バジリスコ・ソフィア 2021 IGTバジリカータ
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ、バジリスコ・スペリオーレ 2019 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ、バジリスコ・テオドシオ 2021 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ、ピアーノ・ディ・モンテヴェルジネ・リゼルヴァ 2018 タウラージ
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ、セルピコ・アリアニコ 2018 イルピニア
イナマ、I パルキ・フォスカリーノ 2022 ソアーヴェ・クラッシコ
イナマ、ヴィンテージ・コレクション 2016 ソアーヴェ・クラッシコ
オリヴェッラ、スンマ 2023 IGPカタラネスカ・デル・モンテ・ソンマ
オリヴェッラ、ヴィプト・ピエディロッソ 2023 ヴェスヴィオ
ポデーリ・アイ・ヴァッローニ、ヴィーニャ・クリスティアーナ 2016 ボカ
テヌータ・サン・フランチェスコ、ペル・エヴァ 2024 コスタ・ダマルフィ・トラモンティ
ヴィニェティ・デル・ヴルトゥーレ、ピアーノ・デル・チェッロ 2021 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
ヴィッラ・マティルデ・アリアニコ 2021 IGPカンパニア
シルバー
アロイス、ミケーレ・アロイス・カイアティ・パッラグレッロ・ビアンコ 2024 IGTテッレ・デル・ヴォルトゥルノ
アロイス、ミケーレ・アロイス・カウリーノ・ファランギーナ 2024 IGPカンパニア
カーザ・セターロ、ドン・ヴィンチェンツォ・ラクリマ・クリスティ・リゼルヴァ 2021 ヴェスヴィオ
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ、ラクリマ・クリスティ 2024 ヴェスヴィオ
オリヴェッラ、エレオ・ロザート 2024 ヴェスヴィオ
オリヴェッラ、ラクリマビアンコ・ラクリマ・クリスティ 2024 ヴェスヴィオ
オリヴェッラ、カタ 2022 IGPカタラネスカ・デル・モンテ・ソンマ
レ・マンフレディ 2022 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
ヴィニェティ・デル・ヴルトゥーレ、ピポリ 2024 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
ブロンズ
テヌータ・サン・フランチェスコ 2024 コスタ・ダマルフィ・トラモンティ
テヌータ・サン・フランチェスコ 2021 コスタ・ダマルフィ・トラモンティ
サッソトンド、サン・ロレンツォ・チリエジョーロ 2021 マレンマ・トスカーナ
佳作
カンティーネ・デル・ノタイオ、ラ・フィルマ 2018 アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ
ヴィッラ・マティルデ・ファランギーナ 2024 IGPカンパニア
テイスティングしたすべてのワインのレビューと、ワインをテイスティングしたJancisRobinson.comの編集者が付けたスコア(レビューに記載)を見ることができる。これらのワインの多くは、2026年6月10日にニューヨークで開催される国際火山性ワイン会議でも展示される予定だ。来週も火山性ワインの別の記事をお楽しみに。