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サウスウォールドで2016の品質を確信

2020年2月8日 土曜日 • 5 分で読めます
Southwold-on-Thames tasters of 2016 bordeaux

毎年恒例のサウスウォールド・テームズのテイスティングだが、今年は格別なものとなった。写真はシャトー・テルトル・ロートブッフのフランソワ・ミジャヴィルの監督下で我々が真剣にテイスティングしている様子だ。この讃辞に満ちた記事のやや短いバージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。250を超えるテイスティング・ノートはguide to Bordeaux 2016 coverageを参照のこと。

私は恐らくかつてテイスティングした中で最高のボルドーのヴィンテージ、2016のテイスティングに酔いしれた。2015よりも安定していて、2010ほどにタンニンが強いもののそのタンニンは十分に熟しており、2009より精緻で、ほとんどのヴィンテージより何もかもが優れている。

確かに、このヴィンテージは2017年の春、プリムールの際に樽試飲をしているのだが、当時はワインができて数カ月しか経っていないものだった。プリムールのサンプルはワインがどんな風になり得るかおおよその見当をつけるためのものでしかない。

だから私は恒例のサウスウォールド・オン・テームズで開催されるボルドーのヴィンテージごとのテイスティングの方が好きだ。そのころにはワインは造られてから3年と少し経っており、ボトルの中で落ち着いているからだ。試飲サンプルはシャトーの厚意で提供され、ベテランのボルドー・ワイン商、ビル・ブラッチが海峡を越えて運んだもので、彼はワンズワースのテームズ川沿いにある高級ワイン商、ファー・ヴィントナーズのオフィスで開催されたこの3日間に及ぶブラインド・テイスティングを統括した人物でもある。およそ20名のメディアとワイン商が参加する会合で、もともとはサウスウォールドで毎年1月に開催されていた。

テイスティング・グループ(私以外は全員男性)は通常ものすごく批判的で、小声になることもなく、見下したようなコメントをテイスティング中のテーブルの周囲に共鳴させるようなメンバーだ。ところが今年はワインの品質がそのテイスターたちを驚嘆させ、敬意に満ちた沈黙が流れていた。その中では最も凡庸で、過去には見下した嘲笑が聞こえてきたサンテミリオンのフライトですら、ある意味驚きに満ちた熱であふれていた。

我々は初日の午後を白ワインのテイスティングに費やした。ただし、それらは264本のワインの中で決して輝かしいと言えるものではなかった。フレッシュな辛口の白を作るには夏が暑く乾燥しすぎていたため中には(もちろん全てではない)明らかに使い古されたスタイルで、コースの最初に提供するためだけに作られたようなものもあった。一方で甘口の白はかなり振れ幅が大きかった。あまり成功していない例は単に糖が高く、べたついていたが、最高のものは輝かしく、それらが現在の市場で売れにくいとは信じがたいと感じた(テイスティングの間にテーブルにいた我々のほとんどがファーからシャトー・ディケム2005を40%のディスカウントで販売するという寛大な提案を受けている)。

2016年の長く暑い夏のあと、9月13日に雷を伴う激しい嵐がやってきて、赤ワイン用ブドウの成熟工程に拍車をかけたことから、魅力的で希少な、品質と収量の両方を満たすブドウを得ることができた。ワインは喜ばしいほどに熟していて、現在の若い状態で飲んでも心地よいが、素晴らしい酸とタンニンの骨格を持ち合わせているために長期熟成のポテンシャルも非常に高く、まさに最高品質の赤のボルドーの証明と言えるものだった。

2日目の最初にテイスティングした、品質がそこまでとはいかないサンテミリオンで欠けている点があるとすれば酸が若干突出気味だったという点だ。だが過抽出で樽とアルコールを強調するような型にはまったワイン造りの時代はようやくサンテミリオンでも終わりを告げたようだ。2016はこのジロンド川右岸で最も広いアペラシオンで2015に感じたそんな印象を決定的にしていた。そしてサンテミリオンから東に延びるカスティヨンのワインの中には、ブラインドでテイスティングするとはるかに有名なサンテミリオンに引けを取らないワインもあった。

ポムロールは未熟でドライなタンニンの比較的無名なものからこのヴィンテージ最高で高貴と呼べるワインまで様々だった。

テイスティング最終日はポヤックのシャトーのセカンド・ワインが並んだ。セカンド・ワインはグラン・ヴァンとして作る際に却下されたブドウを用いて効率的に作ったものだ。いくつかは賢明かつ明確に、最近の流行に従って比較的若いうちに飲めるスタイルで作られていたが、中には明らかに成熟が不足したブドウを使っていると感じられるものもあった。古参の一人、ザ・ワイン・ソサイエティのセバスチャン・ペイン(Sebastian Payne)は後者のワインについて「かつてのボルドーはみんなこんな味がしていたな」とつぶやいていた。ボルドーの栽培と醸造技術の劇的な進歩と、グラン・ヴァンに使われるブドウに対する厳しい選果のおかげで、ボルドーのセカンド・ワインの中でも上質なものはボルドーのお買い得品となり得る。

そして我々の前には偉大な4つの村が現れた。ジロンド川左岸にあるメドックの有名な、サンテステフ、ポイヤック、サンジュリアン、マルゴーだ。まさにそれらのテイスティングは大きな喜びだった。テイスターの中にはサンテステフのタンニンがやや強すぎると感じた向きもあったようだが、私はその強いタンニンが気に入った。これらのワインはアペラシオンの厳しさや硬さを十分に表現しつつも精緻で完熟し、穏やかな果実味をまとっていた。それに加わったのがこのヴィンテージのお買い得なワインの数々だ。シャトー・メイネイは特に私のお気に入りだったが、サンテステフの一連のシャトーや広く尊敬を集めるシャトー・カロン・セギュール、同じ村の巨人たちを凌駕していたシャトー・モンローズやコスデストゥルネルなども出色だった。

いつも非常にお行儀がよくバランスの取れたサンジュリアンはこの注文の多いテイスティングとポイヤックの間の橋渡し役だった。3つのレオヴィルは輝きを放っていたが、ポワフェレはかつてよりもそのはかなさを増していた。シャトー・レオヴィル・バルトンは若いうちは強すぎることが多いこともあり、チャーミングな兄弟格、シャトー・ランゴア・バルトンの方が評価は高かった。2016は時に固すぎることのあるシャトー・レオヴィル・ラスカーズにとっては素晴らしいヴィンテージとなった。

私からするとポイヤックは他のアペラシオンと比較するとややばらつきがあるように感じられたが、ボルドーで最も高価な3つのシャトーのある村であることを考慮すれば驚くことではないのかもしれない。3つの1級シャトーと、あまり成績の良くないシャトー・クロワゼ・バージュなどが混在するのだから。2つのピションと、偉大な1級シャトーであるシャトー・ラトゥールのセカンド・ワインであるレフォール・ド・ラトゥールに私は20点満点中の最高クラス、18点をつけ、そのフライトのお気に入りにもなったシャトー・グラン・ピュイ・ラコストはそこからわずか0.5点低かっただけだった。3つの1級シャトーはどれも素晴らしく、ムートンは特にこのテイスティングで私のお気に入りとなった。1級であるシャトー・ラフィットの余韻にわずかに強すぎる酸を感じたというだけでもう1本抜栓したということから、このサウスウォールドのテイスティングがいかに厳しく精査されたものであるかを垣間見てもらえるだろう。

マルゴーのワインについてはシャトー・パルメともう一つの1級シャトーであるマルゴーが飛びぬけていた点は驚くことではないだろう。私たちテイスターはなんと幸せだったのだろうか。

だが価格と品質のバランスにうるさい北部出身者にとって2016のおそらく最もスリリングだった点は、プリムールの段階でもそうだったのだが、このヴィンテージは非常に安定感があり、格付けの低いシャトーにも多くの良いワインがあったことだろう。以下にそのお買い得品の選択肢を挙げておこう。


2016 ボルドーのお買い得
価格は特に記載のない限り課税前の750ml1本あたりのものだ。


Ch Bouscaut Blanc, Pessac-Léognan
£25 Fine + Rare

Ch Doisy-Védrines, Sauternes
£12.08 per half Davy's, £26.67 The Wine Society

Côte de Baleau, St-Émilion
£20.83 The Wine Society

Santayme, St-Émilion
£10.42 BI Wines

La Chenade, Lalande de Pomerol
£20.79 Lea & Sandeman

Cruzelles, Lalande de Pomerol
£18.33 R&B Wines, £210 a dozen Farr Vintners

Ch Olivier, Pessac-Léognan
£32.50 inc tax Tanners

Ch Le Crock, St-Estèphe
£24.96 Uncorked

Ch Capbern, St-Estèphe
£16.67 Justerini & Brooks, £25 inc tax Sunday Times Wine Club, £180 a dozen Farr Vintners

Ch Meyney, St-Estèphe
£21.75 Grand Vin Wine Merchants, £39 inc tax Cambridge Wine Merchants

Ségla de Rauzan Ségla, Margaux
未リリース (2015は保税価格で1本約 £27)

テイスティング・ノートはguide to our coverage of 2016 Bordeauxを、世界の取り扱い業者はWine-Searcher.comを参照のこと。

原文

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