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価値あるヴィンテージ・シャンパーニュ4 Nov 2017

• 5 分で読めます
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この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。写真はマット・マーティン(Matt Martin)による撮影で、以下に記すブラインド・テイスティングの模様だ。偶然にも12月2日土曜日に我々が開催するカリフォルニアへの募金イベントと同じ場所、67ポール・モールのセント・ジェームスの一室で開催された。ただし我々のイベントは着席ではなく歩き回るスタイルだ。

最も一般的に消費されているシャンパーニュはすべてのメーカーが作るノン・ヴィンテージのシャンパーニュだ。一方、最も広く記事にされ、熱狂的なファンが議論するのははるかに生産量の少ない各ハウスのプレステージ・キュヴェだ。(ただしモエ・エ・シャンドンの生産するドン・ペリニョンの量は頻繁に議論されるものの厳重に守られている秘密だ)

非常に高価で特徴あるデザインのボトルに詰められた贅沢な液体の特に有名な例と言えばルイ・ロデレールのクリスタルとクリュッグ(モエ同様LVMH所有だ)のすべてのワインだろう。しかし、実質的にすべてのシャンパーニュ・ハウスには極上の最上位品が存在する。

一方、彼らのほとんどがまた別のワインも作っている。NVとプレステージ・キュヴェ価格の大きな差を埋める中間的な価格帯にある製品だ。ロゼ・シャンパーニュはここの所人気が上昇しており、各ハウスはこのピンク色をしたワイン(一般的には10年ほど前に大人気だった非常に淡いサーモン色よりもかなり濃い色調をしている)が十分な品質で満足のいくものになるよう心を砕いている。

さらに、あえて通常のノン・ヴィンテージのよりも辛口に仕上げたものや、時にはその逆にはるかに甘く、デザートと一緒に、あるいは夜遅くに飲むために仕上げたものを提供するハウスも増えてきた。また、生産者の中にはランソンのように有機を謳うシャンパーニュも提供しているものもいる(ルイ・ロデレールもまたその方向性に大きく舵を切っている)。

とはいえ、NV以外に伝統的なものと言えばヴィンテージ・シャンパーニュであり、使用されているすべてのブドウが表示された単一の年に収穫されたものだ。対照的に(一般的にはるかに安価な)ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュは異なる年に作られたワインのブレンドであり、そのハウスのヴィンテージ・シャンパーニュよりも通常は若い。

シャンパーニュ・ハウスがそのヴィンテージ・シャンパーニュに大きな力を注いでいること、価格が2倍以上もするプレステージ・キュヴェに比べてそれらが見過ごされる傾向にあることに注目し、シャンパーニュ専門小売店、ザ・ファイネスト・バブルのニック・ベイカー(Nick Baker)は先月、同じハウスで作られている現行のヴィンテージとプレステージ・キュヴェを競わせるブラインド・テイスティングを開催した。すなわち、我々を含む50名ほどが座り、8組のワイン、ボランジェ、シャルル・エドシック、ランソン、モエ・エ・シャンドン、ローラン・ペリエ、ポル・ロジェ、ルイ・ロデレール、テタンジェを比較した。(この試みにクリュッグは含まれなかったが、これはクリュッグがグラン・キュヴェとヴィンテージのクリュッグの価値がほぼ同じであるという価格決定方針を示しているためだ)

20名のテイスターは組合せごとにどちらが好みだったか、どちらがヴィンテージ、またはプレステージだと思うかを投票した。その結果最も印象的だったのは4つの人気銘柄のうち2つ、ルイ・ロデレール2009とポル・ロジェ2008で、プレステージ・キュヴェではなくヴィンテージ・シャンパーニュだった点だ。実際それらは全く同じ平均点、20点満点中18.2点をもぎ取り、テタンジェのプレステージ・キュヴェ、コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2006と並んでいた。一方、トップの座はルイ・ロデレール・クリスタル2009が18.4点でかろうじて獲得した。

これら上位4本のうち、ロデレール2009は間違いなくすべての中でお買い得な1本と言えよう。ロンドンで特に洗練されたヘドニズム(Hedonism)のようなワインショップですら1本50ポンドで販売されているのだから。ポルの2008は残念ながらすでにその名が知れ渡っているため(2008はシャンパーニュにとって2002に匹敵すると言われるほど素晴らしい年だ)、すでに1本60ポンド以上で販売されている。

さらに、8組のペアのうち半数、より正確に言うと4組では、ヴィンテージ・シャンパーニュはけして劣っているようには感じられなかったし、テイスター達は同じハウスのプレステージ・キュヴェと同じぐらい評価していた。中でもポル・ロジェ2008はその同胞であるキュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2006よりも好まれていた。更に意外なことに、ボランジェの現行ヴィンテージ、グランダネ2007は、ボランジェのリリースをあえて遅らせたプレステージ・キュヴェで倍の価格がするRD2002と全く同じ平均点がついた。一方優れたシャルル・エドシックからの2本は、ザ・ブラン・デ・ミレネール1995がここ数年のプレステージ・キュヴェであり、言うまでもなく今回のテイスティングでは最も古いワインで、彼らのヴィンテージ・シャンパーニュはそれよりちょうど10年若いものだったが、まったく同じ17.7点を獲得した。

モエの2本、モエ・エ・シャンドン・グラン・ヴィンテージ2009と最近リリースされたばかりのドン・ペリニョン2009もまた同じスコア、17.6点が参加者からはつけられていたが、私としては若干ひずみのようなものを感じた。モエは間違いなく最大のシャンパーニュ・ハウスだが、代り映えのしない甘いシャンパーニュを作るという評判を背負ってきた。これはリチャード・ジョフロワ(Richard Geoffroy)とブノワ・ゴエズ(Benoît Gouez)のワイン・チームが大きく舵を切ったため、その見解は過去の遺物であるにもかかわらず、だ。ドンの2009は特に豊潤で熟した果実が感じられたため、私は多くのテイスターがプレステージ・キュヴェ・ドンペリニョン2009とヴィンテージ2009を混同してしまったのではないかと疑っている。このことでこのペアのスコアが引き下げられる方向に向かってしまったのではないだろうか。尚このペアはこのテイスティングで唯一75センチリットルのボトルから注がれていた。

最下位は(とはいえそれぞれ点数は17.4と17.3点だが)ランソンの2本、すなわちランソン・ゴールド・ラベル・ヴィンテージ2005と彼らの新しいプレステージ・キュヴェで、ランスのセラーのすぐわきにある壁に囲まれた小さな畑から作られたクロ・ランソン2006だった。

一方、どれほどのワインが正しく当てられたのかというと、モエの2本以外で最も混乱を生じさせたのはシャルル・エドシックの2本(おそらく秀逸なブラン・デ・ミレネール1995が明確な若さを体現していたためだろう)と、熟成期間も品質もあまり差がないように見えたランソンの2本だ。中にはローラン・ペリエの並外れたグラン・シエクル、3つのヴィンテージ(ラベルには書かれていないが明らかに1997、1999、2002だ)をブレンドしたプレステージとヴィンテージ2007に面食らった向きもあろう。

ベーカーが75センチリットルしか入手できないモエ2009を除いてすべてのヴィンテージ・シャンパーニュを最も好ましいマグナムでそろえたことは述べておかねばならない。150センチリットルのマグナムは一般的に通常の大きさのボトルよりも若々しい味わいになる。だが点数はこのこととは関係なく付けられたように感じる。もし本当に優れたシャンパーニュを最良の価格で探しているのなら、はるかに高いプレステージ・キュヴェよりもヴィンテージ・シャンパーニュを選ぶことを真剣に検討すべきだろう。


今が買いの優れたシャンパーニュ

Louis Roederer 2009
£50.10 Hedonism, £54.95 The Finest Bubble

Pol Roger 2008
£62 Swig, The Wine Society

Laurent-Perrier 2007
£46.99 Ocado, £50 Laithwaite's

Taittinger 2009
£45 The Finest Bubble, £51.95 Lea & Sandeman

Moët & Chandon 2009
£54.95 The Finest Bubble

テイスティング・ノート、特にtour of nine major champagne houses は上述のイベント参加に備えるために有用だ。

(原文)

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