この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)
異常なほど暑く乾燥していた2022のワイン約200本を対象として開催された、今年のサウスウォルド・オン・テムズ(Southwold-on-Thames)のテイスティングに関する最終レポート。この記事の別バージョンはフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。このヴィンテージに関する全ての記事についてはボルドー2022 – ガイドを参照のこと。写真上は夕暮れのシャトー・ブラーヌ・カントナック。メドックに典型的なシャルトリューズ様式の建物だ。
ロンドンのファー・ヴィントナーズ(Farr Vintners)がテムズ川沿いのオフィスで毎年1月に開催するブラインドの「テイスティング・マラソン」で最近テイスティングしたボルドーのヴィンテージ、2022は、ほろ苦い余韻をもたらした。
最高の赤ワインは本当にこの上なく素晴らしく、2020、2019、2016と並んで過去10年で最も優れた4大ヴィンテージの1つとされる2022の評価を改めて示すものだった。これらのワインは果実の凝縮感だけでなく色調とタンニンも一様に強かったため、歯は黒く染まり、口の中が乾くような収斂性を感じながらのテイスティングだった。すなわちワインは非常に長い熟成のポテンシャルを備えていることを意味する。
ところがそのワインの多くが今、2023年晩春にプリムールでリリースされた時より明らかに低い価格で取引されている。この不幸な事実は、4月にバレル・サンプルという未完成の状態で業界関係者やメディアに披露され、その数週間後、すなわち瓶詰めのはるか前、場合によっては最終ブレンドを行う前に販売する、プリムール制度そのものに対する世界のワイン・バイヤーの信頼を大きく損なっていることを意味する。
極端だが冷静に現実を示す例を挙げると、(模範的な)一級シャトーであるシャトー・オー・ブリオン2022の6本入りケース(保税価格)は、2023年当時は3,000ポンド以上だったが、現在まったく同じものが2,000ポンドちょっとで販売されているのである。同様の値下がりは特に最も有名な、あるいは最も野心的なシャトーほど顕著だ。対照的に、シャトー・レオヴィル・バルトン、シャトー・ブラーヌ・カントナック、ドメーヌ・ド・シュヴァリエなど、比較的現実的な価格設定で知られる生産者は、このような明らかな需要低迷という屈辱を免れている。
3日間のテイスティング中には20人のテイスター(うち18人が業界関係者)による多くの冗談が飛び交ったが、興味深いことに価格についての言及はほとんどなかった。おそらくそれは非常に耳の痛い話題だったのだろうが、ファー・ヴィントナーズのスティーブン・ブラウエット(Stephen Browett)は後に明らかに需要の低いヴィンテージを引き合いに出してこう述べた。「2021ほどひどいとは思っていませんけどね。2021は彼ら(ボルドー人)が明らかに欲張りすぎだと感じましたが、2022は少なくとも偉大なヴィンテージでしたから」。
2023年4月に初めて披露された際、2022は偉大なワインとなるべき充実感と骨格を備えている点は明らかだったのだが、同時にミステリアスな部分もあった。通常、2022のような暑く乾燥した夏を経験したワインは、酸のレベルが全体的に危険なほど低いことが予想される。ところが最高の2022ヴィンテージのワインは凝縮感だけでなく驚くほどのフレッシュさを感じられたのだ。だから私はワインメーカーや生産者にその理由を質問して回ったことを覚えているのだが、十分に納得のいく答えをしてくれた人は1人もいなかった。
地元の生産者にアドバイスする上で重要な役割を果たしているボルドー大学のワイン科学者たちは、セラーに到着したブドウに含まれる自然な酸のレベルがどれほど低くても、発酵中に酸が上昇するから補酸はすべきではないと断言していた。(不注意に行われた補酸は浮いてしまい、調和に欠ける酸味を持つワインになる可能性があるためだ。)
ところが、2022の赤ワインをテイスティングした際には補酸の形跡は感じられなかった。そして当然、ブドウが未熟な際にアルコール度数を上げるため行われることがある補糖も必要なかった。2022は「控えめ好きな人」向けのワインではない。赤ワインのアルコール度数が14%を下回ることはほとんどなく、右岸では15%も珍しくないからだ。きわめて上質なシャトー・ヴァランドローなどサンテミリオンの3シャトーでは(2024年に瓶詰めされた時点ですでに素晴らしい出来を示していた)、ラベルに記載されているアルコール度数が15.5%にも達していた。ただし、これは2022というヴィンテージに関するもう1つの謎であり、10年ほど前のワインと比べて近年のワイン全体に感じる謎でもあるのだが、これほどアルコールの高いワインでも、テイスティングの余韻に不快なほど熱いアルコールの感覚に悩まされることはない。
ちなみに右岸ではアルコール度数が13.5%程度と低いワインは3本しかなかった。サンテミリオンのシャトー・シュヴァル・ブランとカンテュス、ポムロールのボールガールだ。一方、左岸のワインでは4本が13%だった。これには姉妹シャトーであるサン・ジュリアンのサン・ピエール(St-Pierre)とグロリア(Gloria)が含まれ、両方とも特に良い出来だった。
赤ワインの中で私が唯一がっかりしたのは格下のサンテミリオンだけで、長期にわたってタンニンを支えるべき果実味の核が不足しているように思われた。それに対して、アンジェリュス、オーゾンヌ、ベレール・モナンジュ、カノン、シュヴァル・ブラン、クロ・フルテ、フィジャック、パヴィ、テルトル・ロートブフ、トロロン・モンド、ヴァランドローなど最高のサンテミリオンは今、かつてこのアペラシオンで頻繁に見られた過剰なオークや抽出とは無縁の偉大なワインとなっている。
ポムロールはこの種のブラインド・テイスティングではサンテミリオンを上回ることが多かったのだが、格下の2022ポムロールはエネルギーにやや欠けているように思われた。ただし、有名な銘柄、レグリーズ・クリネ、レヴァンジル、ラフルール、ル・パン、ペトリュス、トロタノワ、ヴュー・シャトー・セルタンなどはいずれも見事なできだった。実際、左岸の一級シャトーであるオー・ブリオン、ムートン、マルゴーと共に、レグリーズ・クリネとペトリュスが3日間を通じて私のお気に入りだった。
シャトー・マルゴーが非常に濃厚かつドラマチックで、ペトリュスと間違えてしまいそうだった一方、ムートンは普段より閉じ気味に思われたが、美しいミネラル感や塩味を伴っていた。オー・ブリオンはやや古典的で、素晴らしいフレッシュさと絹のようなテクスチャを備えていた。ラフィットはフィネス、ラトゥールは荘厳さをいつも通り示していた。
ポイヤックとマルゴーは全体に優秀だったし、この「テイスティング・マラソン」でいつもは私のお気に入りとなるアペラシオン、サン・ジュリアンは、いつもより典型性に欠けてかなり豊満で、マルゴーのアペラシオンのワインと比較して全体にエネルギーも不足しているようだった。私にとっても、私がともにテイスティングした一団にとっても真のスターは、マルゴーのシャトー・ブラーヌ・カントナックで、ほとんどのワインと比べて今すでに飲み頃を迎えている一方、確実に2050年代まで持ちこたえる力を備えているようだった。このヴィンテージは、ジェームズ・ローザー MW(James Lawther MW)が2025年に行ったブラーヌ・カントナックの垂直テイスティングでも際立っていたものだ。
また我々全員にとってのスターとしては、右岸のシャトー・シュヴァル・ブランとレグリーズ・クリネ、そしてペサック・レオニャンのオー・ブリオン系列のワインとドメーヌ・ド・シュヴァリエが挙げられる。最も人気を集めたサン・ジュリアンはデュクリュ・ボーカイユだが、同じぐらい私が気に入ったのは、グロリア、レオヴィル・ラス・カーズ、レオヴィル・バルトン、タルボだった。
全員が気に入ったサン・テステフはモンローズだったが、私はこのヴィンテージではコス・デストゥルネルとメイネイのほうに魅力を感じた。一級以外の見事なポイヤックは、レ・フォール・ド・ラトゥール、グラン・ピュイ・ラコスト、ピション・バロン、ランシュ・バージュだった。最後に挙げたランシュ・バージュは全員のお気に入りでもあった。
この暑く乾燥した年の白ワインは予想通り、それほど印象的なものがなかった。私はソーテルヌの大ファンだが、糖度は大きく跳ね上がったこのヴィンテージで十分なフレッシュさを確保できたのは最も野心的な生産者だけのようだ。ドワジー・ヴェドリーヌ、ラ・トゥール・ブランシュ、シュデュイロー、イケムなどは他の多くのワインよりもはるかに興味深いものだった。
現在ソーテルヌのシャトーで作られている辛口ワインが増えているが、これらはかつてよりもかなり良くなっている。私たち全員のお気に入りであるセ・ド・セック・デュ・シャトー・クロジオは、ブルゴーニュから最近参入した、ジャン・マリー・ギュフェンス(Jean-Marie Guffens)によるものだ。
伝統的な辛口白ワインについては、主にペサック・レオニャンと一級シャトーの白ワインをテイスティングした。これほど暑いヴィンテージにしては良くできていたものの、世界の他の地域で造られる樽熟成した最高品質のソーヴィニヨンと比較すると、それほど価値があるとは言えないだろう。
おすすめのお値打ち2022年
これらのほとんどは保税倉庫でケース販売されているが、いくつかは税金と関税を支払った状態で1本ずつ販売されている。
※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません。
辛口白ワイン
ル・セ・ド・セック・ド・シャトー・クロジオ2022ボルドー・ブラン 13.5%
1本18ポンド(税込)ヘドニズム(Hedonism)、12本150ポンド(保税)ファー・ヴィントナーズ
赤ワイン
モーヴザン・バルトン2022ムーリス 14%
1本25.14ポンド(税込)プライベート・セラー(Private Cellar)
モンランドリー2022カスティヨン・コート・ド・ボルドー 14%
12本180ポンド(保税)ファー・ヴィントナーズ
カントメルル2022オー・メドック 13.5%
12本210ポンド(保税)モーガン・クラシック・ワインズ(Morgan Classic Wines)、220ポンド ボルドー・インデックス(Bordeaux Index)他多数
トロンコワ2022サン・テステフ 14.5%
6本118ポンド(保税)ファー・ヴィントナーズ
メイネ2022サン・テステフ 14%
6本115ポンド(保税)ボルドー・インデックス
ラベゴルス2022マルゴー 14%
1本32.89ポンド(税込)コストコ(CostCo)
グロリア2022サン・ジュリアン 13%
6本144ポンド(保税)レイ・アンド・ウィーラー(Lay & Wheeler)
ランシュ・ムーサ2022ポイヤック 14%
6本161ポンド(保税)クリュ・ワールド・ワイン(Cru World Wine)、1本39ポンド(税込)タナーズ(Tanners)
マラルティック・ラグラヴィエール2022ペサック・レオニャン 14.5%
6本165ポンド(保税)ニコルズ・アンド・パークス(Nickolls & Perks)
ブラーヌ・カントナック2022マルゴー 14%
6本344ポンド(保税)クリュ・ワールド・ワイン
テイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃については、今週初めに公開した3つのテイスティング記事を参照のこと:白ワイン、右岸の赤ワイン、左岸の赤ワイン。各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。
基本の復習
ボルドーって赤ワインではないの?? |
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確かに、ボルドーのワインの85%以上は赤ワインだが、辛口の白ワインが(そしてロゼも)増加している。主要なブドウ品種はソーヴィニヨン・ブランで、ソーテルヌのブドウであるセミヨンやソーヴィニヨン・グリとブレンドされることが多い。アントル・ドゥー・メール地区はシンプルなボルドーのアペラシオンとして、軽やかで辛口、アロマティックかつキリッとした白ワインを多く生産している。ただし最も格の高い辛口の白ワインは常に樽で熟成され、ボルドー市の南に位置するペサック・レオニャン(と、さらにその南に位置するグラーヴ)から、伝統的に赤ワインと辛口白ワインの両方を造ってきたシャトーが生産してきた。
このカテゴリは現在、ペサック・レオニャンの南に位置するソーテルヌとバルサックでは、かつて甘口ワインに使われていた品種から作られる多様な辛口白ワインによる挑戦を受け始めている。甘口ワイン全般、特に甘口のボルドー白の販売が非常に苦戦していることで、こうしたスタイルがますます一般的になっている。
もう一つの新しい展開は、赤ワインで有名なシャトーの多くも白ワインを生産しはじめていることだ。パヴィヨン・ブラン・ド・シャトー・マルゴー、オー・ブリオン・ブラン、ラ・ミッション・オー・ブリオン・ブラン(以前はラヴィル・オー・ブリオンと呼ばれていた)などがそのプロトタイプと呼べるものだったが、今はシャトー・シュヴァル・ブラン、コス・デストゥルネル、ラフルール、ラグランジュ、ランシュ・バージュ、ムートン、パルメ、タルボなど、著名な赤ワイン生産者による(フレッシュでシンプルな)辛口白ワインが加わっている。ほとんどはボルドー・ブラン・アペラシオンでの販売だが、昨年は新しくメドック・ブラン(Médoc Blanc)が創設された。 |