この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)
ニュージーランドのピノ・ノワールはどれほど優れているのだろう?そしてアロマティック系白ワインは?この記事の別バージョンは『フィナンシャル・タイムズ』にも掲載されている。関連記事:厳選されたニュージーランド・ワイン – テイスティング・ノートも参照のこと。上の写真は、俳優のサム・ニールが自身のトゥー・パドックスで、完熟した(若干ピンボケの)ピノ・ノワールの房に見入っている様子だ。
数週間前、私はブルゴーニュ以外で造られる「ブルゴーニュ的なピノ・ノワール」について書いた。だが取り上げたワインがすべてヨーロッパ以外で栽培されたものだったため、当然のことながらヨーロッパの優れた非ブルゴーニュ・ピノ・ノワール愛好家たちからご意見を頂いた。
ドイツとアルザスのピノ・ノワールの品質向上については、私は2014年に初めて取り上げているし、10年後のサンセールで同じ現象についても所感を述べている。また2022年にはスイスのドイツ語圏におけるピノ・ノワールの品質、希少性、価格についても書いている。この話題に対する皆さんの関心が高いことは明らかなので、今後の記事ではコート・ドールの赤ワインに代わる、ヨーロッパの優れた選択肢の今を探ってみたいと思う。
ただし、先日その記事を書いた直後、私は(申し訳ないが)ヨーロッパ以外の国で最もピノ・ノワールに熱心な国のワインにどっぷり浸る機会を得た。ニュージーランドのピノ・ノワールの栽培面積は、2番目に多く栽培されている黒ブドウ品種メルロの6倍に達する。これ以上にピノ・ノワールに重きを置いているのはオレゴン州(国ではないが)とブルゴーニュだけだ。
このニュージーランドのテイスティングは、夫婦でマスター・オブ・ワインの資格を持つピーター・リチャーズ (Peter Richards) とスージー・バリー (Susie Barrie) が、イギリスの自宅に送られてきた200本以上のニュージーランド・ワインをテイスティングし、その中からお気に入りを選んだものだ。選ばれたのは全部で112本、「ニュージーランド・ワイン・オブ・ザ・イヤー」と名付けられた。彼らは以前にも、リチャーズが非常によく知る国、チリについて同様の企画を実施している。今回ニュージーランドを選んだのは、おそらく別のマスター・オブ・ワインであるティム・アトキン (Tim Atkin) が、すでに世界の他の多くの地域を定期的に特別レポートにまとめているためだろう。彼のレポートは非常に中身が濃く、取り上げている地域で何週間も過ごして書かれたものだ。例えば彼の南アフリカに関する2025年のレポートは319ページに及び、2,000本以上のワインのレビューと最優秀ワインを掲載、20ポンドで販売されている。これらのレポートとそれに関連したボトル・ステッカーの売上が彼の収入源である一方、航空運賃、宿泊費、必要な運転手代は業界団体が負担している。それに関連して昼間に開催される、業界向けテイスティングや消費者向けイベントも増えている。
リチャーズとバリーの取り組みも業界団体、この場合はニュージーランド・ワイン・グロワーズとの連携によるものだが、規模はやや控えめだった。彼らがニュージーランド・ワインの大ファンであることは間違いないが、バリーが2010年、リチャーズが2016年以来現地を訪れていないのが残念なところだ。もし彼らが最近、より目立つ形で現地を訪問していれば、共有できる情報がさらに多かっただろうし、サンプルを提供してくれるトップ生産者もさらに増えたはずだからだ。ただ、彼らの希望リストに記載されていた生産者のうち、参加を断ったのはわずか7社だったそうだ。
例えば、彼らが選んだ29本のピノ・ノワールに、私が数週間前に取り上げたニュージーランドのトップクラスと思われるピノ・ノワール生産者(ベル・ヒル、クスダ、リッポン、ヴァリ)は1本も含まれていなかった。フェルトン・ロード、プロフェッツ・ロック、ピラミッド・ヴァレーといった他の著名なピノ・ノワール生産者も同様だ。一方で、確実に非常にお手頃価格のワインも見受けられた。1本20ポンド以下では、セントラル・オタゴのナニー・ゴート・ヴィンヤード (Nanny Goat Vineyard) 2024とマールボロのハンターズ2024があり、どちらも紛れもないピノ・ノワールらしさを表現していた。
ニュージーランドにおけるピノ・ノワールの4大産地は、南島最南端のセントラル・オタゴ、南島北部のマールボロ、その中間にあるノース・カンタベリー、そして北島南部のマーティンボロ(ワイララパ)だ。(同国のワイン産地については『世界のワイン図鑑』も参照のこと。)
この中で、ソーヴィニヨン・ブランの生産地として有名なマールボロは、ピノ・ノワールの名声を確立した最も新しい産地であり、価格も比較的手頃な傾向にある。多くのマールボロ・ピノに私はわずかな「青さ」、すなわち完熟に達していない印象を受ける。それらは大部分が軽やかでシンプルなスタイルに造られる傾向があったが、比較的新しい生産者、ブランク・キャンバスは例外だ。これは国際的なコンサルタント醸造家マット・トムソンとマスター・オブ・ワインの妻ソフィー・パーカー=トムソンが自分たちで行うプロジェクトで、彼らのアップトン・ダウンズ 2023は真のポテンシャルを備えたものだった。リチャーズとバリーはブランク・キャンバスの白ワインにも大いに感銘を受け、マット・トムソンに最優秀醸造家賞を授与している。
息をのむほど風光明媚で山がちなセントラル・オタゴは、ニュージーランドのピノ・ノワールにとって、ソーヴィニヨン・ブランにとってのマールボロのような存在だ。ここはスキーとバンジー・ジャンプで有名だが、現在ベンディゴ・ワイン・サブリージョンの真ん中で大規模露天掘り金鉱山の開発という脅威にさらされている。この計画はオーストラリアの企業が提案し、政府によってあまりにも拙速に承認されたものだ。この地域の140余りのワイン生産者は非常に強い絆で結ばれており、この計画が長期的にもたらす環境への影響を懸念、この開発に対抗するために力を尽くしている。セントラル・オタゴのピノ・ノワールは当初、繊細さよりも熟した甘みが特徴だったが、年月を経てはるかに複雑で食欲をそそるものへと進化してきた。
今回の選考で最も多く選ばれたピノ・ノワール生産者は、4つの異なるラベルが選ばれた俳優サム・ニールで、セントラル・オタゴにあるトゥー・パドックスを所有している。2023のブレンドは35.95ポンドで最もお買い得だが、1本約55ポンドの2022はどのラベルも複雑な独自の個性を備えている。
一方、主催者にとっても私にとっても、真の「発見」と呼べるピノ・ノワールは、セントラル・オタゴで最も写真映えする場所の1つ、ワナカにあるピノ・ノワール専門のアキトゥ (Akitu) の品質の高さだった。今回の選考には彼らの2本のワインが含まれており、A1 2020(40ポンド)の方が複雑さでは勝る。一方で(よくあることだが)、より控えめで安価な姉妹版であるA2 2021(30ポンド未満)も、熟成の寿命は短いかもしれないが同じくらい魅力的だ。
今回のピノ・ノワール・セレクションで最も高価なワインは、北島のピノ・ノワールの名産地で最も尊敬される生産者の1つ、アタ・ランギのものだった。この名産地は、その中心にある魅力的なヴィクトリア様式の町並みにちなんでマーティンボロと呼ばれ、時には首都ウェリントンの内陸にある周辺地域の名前ワイララパとも呼ばれる。アタ・ランギの2021は1本75ポンド近くで販売され、確実にさらなる風味を発達させるポテンシャルを備えている。ただ、ブルゴーニュ・ファンは、この価格であれば南半球の新参者より本家を好むかもしれない。ワイララパのピノ・ノワールは総じて価格が高い傾向にあるが、シューベルトの2022単一畑ワインは2本とも約45ポンドで、素晴らしいものだった。
このセレクションで取り上げられたノース・カンタベリーのピノ・ノワールはわずか3本だった。この地域は南島のクライストチャーチ北部にあり、赤のブルゴーニュ品種に非常によく適している。最近のテイスティングではグレイストーンの洗練されたノース・カンタベリー・ピノ・ノワール2021に出合ったのだが、注目に値するのはその2023ヴィンテージだ。ベリー・ブラザーズ&ラッドのニュージーランド・ピノ・ノワールの自社ブランドとして採用されているもので、20.95ポンドだ。
そして今回のワイルドカードは、ノース・オタゴの比較的新しいワイン産地ワイタキのピノ・ノワール、ワイタキ・ヴァレー・ワイナリー (Waitaki Valley Winery) の活気に満ちた若々しい2024年「Q」だった。
その他の白ワイン
私は長い間、ニュージーランドの商業的成功はソーヴィニヨン・ブランによるものだが、そのシャルドネこそ本当に特別なものだと主張してきた。最近のニュージーランド・セレクションではジュリアがこれら2つの白ワインのテイスティングを楽しみ、私はニュージーランド人が「アロマティック」と呼ぶワインを試してみた。
このセレクションで中心的な役割を果たしていたのはピノ・ノワールの変異種で果皮がピンク色をしたピノ・グリだったが、他にもゲヴュルツトラミネール2本、リースリング4本、そしてガリシア原産のアルバリーニョの素晴らしい成功例としてギズボーンのミスティ・コーヴ・ワイナリー (Misty Cove) の1本があった。選ばれた7本のピノ・グリの中で最も優れた2本は、ワイララパにあるアタ・ランギの食欲をそそる辛口の2024と、マールボロのアロマティックの匠、フラミンガムの2023で、後者はより果実味の甘みを備えていたが、それを支えるに十分なテンションと躍動感が感じられ、良質なアルザスのピノ・グリが思い起こされた。他のアロマティック・ワインは、残糖のせいかやや重く感じられるものもあった。
一方マールボロのローソンズ・ドライヒルズは長い間ゲヴュルツトラミネールを得意としているし、ノース・カンタベリーのペガサス・ベイは、フレーミンガムと並んでニュージーランド随一のリースリング生産者だ。選ばれた2本のペガサス・ベイのリースリングのうち、今回に限っては、食事との組み合わせが非常に困難な中辛口白ワインだったにもかかわらず、甘味の強い方がよりバランスが取れているように感じられた。鶏レバーのパルフェなどと合わせるのはどうだろう?
おすすめワイン
残念ながら、リチャーズとバリーによるセレクションで私が気に入ったワインのうち、現在イギリスで入手可能なものがあまりに少ないので、他のテイスティングから追加でおすすめを加えた。
※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません。
ニュージーランドのピノ・ノワール
ハンターズ (Hunter’s) 2024 マールボロ 13.8%
£16.99 ダイレクト・ワイン・シップメンツ・オブ・ベルファスト (Direct Wine Shipments of Belfast)
ナニー・ゴート・ヴィンヤード (Nanny Goat Vineyard) 2023 セントラル・オタゴ 13.5%
£20 ウェイトローズ (Waitrose)
ベリー・ブラザーズ&ラッド・ニュージーランド・ピノ・ノワール (Berry Bros & Rudd New Zealand Pinot Noir) 2023 ノース・カンタベリー 13%
£20.95 ベリー・ブラザーズ&ラッド (Berry Bros & Rudd)
アキトゥ (Akitu)、A2 2021 セントラル・オタゴ 13.5%
£29.25 ザ・シャンパーニュ・カンパニー (The Champagne Company)
トゥー・パドックス (Two Paddocks) 2023 セントラル・オタゴ 13%
£35.95 ザ・ヴィノリウム (The Vinorium)
ヴァリ (Valli)、ギブストン・ヴァレー (Gibbston Valley) 2019 セントラル・オタゴ 13%
£180 6本ケース・イン・ボンド ミスター・ウィーラー (Mr Wheeler)
サトウ (Sato)、ラ・フェルム・ド・サトウ・シュル・レ・ニュアージュ (La Ferme de Sato Sur Les Nuages) 2022 セントラル・オタゴ 14%
£42.95 AGワインズ (AG Wines)
フェルトン・ロード (Felton Road)、ブロック5 (Block 5) 2021 セントラル・オタゴ 14%
£527.15 6本ケース ジャステリーニ&ブルックス (Justerini & Brooks)
フェルトン・ロード (Felton Road)、ブロック3 (Block 3) 2020 セントラル・オタゴ 14%
£140 ブランズウィック・ファイン・ワインズ&スピリッツ (Brunswick Fine Wines & Spirits)
クスダ (Kusuda) 2023 マーティンボロ
£150 ヘドニズム (Hedonism)
アロマティック系ニュージーランド白ワイン
フレーミンガム・ピノ・グリ (Framingham Pinot Gris) 2023 マールボロ 13.5%
£19 VINVM、£20.50 ギヴィーノ (Givino)、£21 ティム・サイラッド・ワインズ (Tim Syrad Wines)、£22 ヴァン・ヌフ (Vin Neuf)、£23.95 サウス・ダウン・セラーズ (South Down Cellars)
プロフェッツ・ロック・ピノ・グリ (Prophet’s Rock Pinot Gris) 2020 セントラル・オタゴ 13.5%
£29.99 ワイン・テイスティング・アドベンチャーズ (Wine Tasting Adventures)
クスダ・リースリング (Kusuda Riesling) 2022 マーティンボロ 12%
£55 ワウド・ハンドフォード (Waud Handford)
詳細なテイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃についてはテイスティング・ノート・データベースを参照のこと。各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。