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21世紀のワインA-Z、パート3

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Discussion
Zuccardi's Valle de Uco winery

この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)

ワイン界は標高と緯度の高い方向へと拡大を続けながら、貿易戦争、現実の戦争、誤情報、そして変化する社会習慣とも闘わなければならない。この記事の別バージョンは『フィナンシャル・タイムズ』にも掲載されている。アゾレス諸島からインフルエンサーまでに触れたパート1と、日本からリジェネラティブ栽培まで触れたパート2も参照のこと。写真上は、アルゼンチンのバジェ・デ・ウコにあるズッカルディの新たなワイナリー。

スカンジナビア 現在、ノルウェー、スウェーデン、デンマークにはそれぞれ100を超えるワイン生産者からなる活発なワイン産業が存在する(フィンランドとバルト諸国でもより限定的ながらワイン生産が見られる一方、アイスランドはまだブドウの樹に征服されるには至っていないようだ)。9月に出版予定の『ワールド・アトラス・オブ・ワイン』第9版では北欧に2ページを割いているが、2019年の第8版(会員の皆さんはこちらを参照)ではこれらの国について一切言及されていなかった。地球温暖化の具体的な象徴があるとすれば、この事実こそ、その1つだろう。確かにそれらの地域で栽培されているブドウの多くはソラリスなどの早熟なハイブリッド品種で、我々にとって馴染みのあるヨーロッパ系品種とは異なるが、ワインの味わいは十分な出来と言える。ノルウェーで最も人気のあるワインのスタイルは伝統的製法のスパークリングワインで、一般にその原料とされるシャルドネとピノ・ノワールが栽培されている一方、さまざまなハイブリッド品種もそれに加わる。自信をつけてきたスウェーデンのワイン生産者たちは2024年に、ブロカールのシャブリ・プルミエ・クリュなどヨーロッパ各地のクラシックワインとのブラインド比較テイスティングを開催したほどだ。国際的なテイスターが最高点を付けたのはスウェーデンのワインだった。デンマークでは、フォレイジング(食材採集)で有名なレストラン「ノーマ (Noma)」が地元産ワインを後押しし、デンマークの生産者にナチュラルワインやオレンジワインの製造を促した。

関税 2020年末から2024年3月まで中国がオーストラリアワインの輸入に課した200%の関税により、その期間のオーストラリアワインの総輸出量は3分の1減少した。そのオーストラリアワインは、かつて最重要市場だった中国市場で徐々に地位を回復しつつある。一方トランプ大統領の関税は北米のワイン貿易、そしてファインワイン貿易全般に壊滅的な影響を与えている。アメリカは世界第4位のワイン生産国で、カナダはアメリカワインの最大市場だった。しかしカナダ製品に対するアメリカの輸入関税への報復として、アメリカのワインはカナダの店頭から撤去され、2025年のアメリカのワイン輸出は2024年比78%減、多くのアメリカのワイン生産者に壊滅的な影響をもたらした。一方、アメリカに輸入されるワイン(そして瓶とコルク)に課された関税は、輸入業者、流通業者、小売業者、そして販売網を失った一部のアメリカワイン生産者に混乱をもたらしている。アメリカの全米経済研究所による最近の研究では、「流通チェーンにおけるマークアップ(上乗せ価格)の存在によって、たとえ国外の供給業者が関税を部分的に吸収して価格を下げたとしても、ドル建てで見ると最終的には消費者が関税に関わるコストを金額ベースで完全に支払うことになりうる」ことが判明した。国外の輸出業者に不利益を与えることでアメリカの生産者にその代替品を作らせるという論理は、ワインのようにその土地に根ざした製品にはほとんど通用しない。

ウクライナ 実はこのUの項目を「海中熟成(Underwater ageing)」にしようか迷った。これはバルト海で長期間沈没していたシャンパーニュの状態が若々しかったことにインスピレーションを得た一部の生産者の間で広がりつつある新たな流行で、ボトルを入れた木箱を海に沈め、数年後にフジツボだらけになった状態で引き上げるというものだ。しかし、ウクライナのワイン産業の方がより注目に値するだろう。この国はロシアの侵攻によって、少なくともその存在が広く知られるようになった。かつてソ連を構成していた共和国の中で、ウクライナより多くのワインを生産していたのは隣国モルドバだけだったが、ソビエト時代のウクライナには当然クリミアが含まれていた。クリミアはロシアの大部分よりもはるかに温暖なため、帝政ロシアの人気リゾート地であり、ブドウ栽培地としても象徴的な存在だった。今日のウクライナのブドウ栽培者は、確実にブドウを成熟させるため黒海とアゾフ海の沿岸に集中する傾向があり、国際品種に加え、アメリカ系ハイブリッドのイザベラ (Isabella)、そしてアリカント・ブーシェ×カベルネ・ソーヴィニヨンの交配品種であるオデッサ・ブラック (Odessa Black、ウクライナ名:オデスキー・チョルニー) などのウクライナで育成された品種なども栽培している。砲火の下でもウクライナの生産者はワインを造り続けており、その多くはスパークリングワインで、大きな困難を伴いながらもその一部が輸出されている。専門輸入業者としては、イギリスのバーキングにあるウクライナ・ワイン・カンパニー (Ukrainian Wine Company) と、3人のアメリカ人およびウクライナ人の戦争退役軍人が2023年にノースカロライナ州で設立したスパイアート・ワールドワイド (Spyrt Worldwide) がある。昨年、ドーバー港からロンドンへの出荷を待っていたウクライナワインの積荷を盗んだ窃盗犯が特に狙っていたのはスパークリングワインだった。

ヴァン・ド・フランス これは、正式なアペラシオンなしで販売される高品質ワインが増加する中で、いまのところ最も人気の高い呼称だ。またヨーロッパ全体ではヴィーノ・ディタリア、ヴィーノ・デ・エスパーニャなどとして販売されるフランス以外のワインの数も増加している。これらはアペレーションによる規制が厳しすぎると感じる生産者が造っているものだ。例えばブドウ品種がその地域で認可されていない場合や、非常に多くのケースではワインのスタイルがアペレーションを名乗るワインに義務付けられているテイスティング・パネルによる審査で承認されそうにないと生産者自身が感じている場合、あるいは実際にそうであると判明した場合などがある。パネルのテイスターは多くの場合年配で、比較的保守的な傾向がある(「立ち上がれ、控えめなヴァン・ド・フランス」も参照のこと)。ナチュラルワインやオレンジワインが承認されることは稀だが、より伝統的な造りのワインでさえ、そのアペレーションの典型と見なされるスタイルにそぐわない場合には、好意的に評価されないことがある。ヴァン・ド・フランスの増加について私が初めて書いたのは2014年9月6日だったが、我々のテイスティング・ノート・データベースで取り上げた最初のヴァン・ド・フランスは2002年のピエール・クロス (Pierre Cros) の非常に美味しいボン・パパ (Bon Papa) で、ミネルヴォワで1905年に彼の父が植えたカリニャンをベースにしている。ミネルヴォワのアペラシオンでは、どんなに良質でも100%カリニャンを長らく禁止しており、シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルなどのより高品質とされる品種を推奨している。

世界保健機関 この組織はその権威ある名前と評判によって、「アルコール摂取に安全なレベルはない」という見解を広めることで人々の認識を変え、まるで「ワインを一口飲んだだけでがんになる」という全く誤った印象を与えてしまった。WHOの研究パートナー、モベンディ・インターナショナル (Movendi International)自ら「アルコール消費を抑制することで発展を目指す最大の独立系グローバル運動」と称している。モベンディは社会からアルコールを排除することを目的とした禁酒団体だ。WHOの論理と統計手法に穴を見つけるのは簡単だが、アルコールを擁護するのは困難だ。アルコールが確実に一部の(ただし決してすべてではない)医学的・社会的害悪と関連しているためだ。だが私の経験では、WHOのお達しに全面的に同意する医療従事者の割合は心強いほど低い。

クシノマヴロ この「現在のワイントレンド」に関わるアルファベットで、Xは最も簡単な選択の1つだった。ギリシャで造られるこの流行の赤ワイン用ブドウ品種の人気が非常に高いからだ。ギリシャ北部マケドニア地方、ナウサを代表するブドウ品種だが、その品質の高さから栽培地が広がり、現在はアギオルギティコに次いでギリシャで2番目に栽培面積の大きな赤ワイン用ブドウとなった。このブドウが生み出すワインは21世紀に求められる多くの条件を満たしており、色調は比較的淡くフレッシュで(名前は「酸っぱい黒」を意味する)、若いうちはかなり噛み応えのある(Chewy)タンニンを備えるため、熟成ポテンシャルに優れる。熟成が進むと流行のバローロのネッビオーロに似た「錆色」とでも表現したくなる色調になることが多い。アポストロス・ティミオプロス (Apostolos Thymiopoulos)は、その原産地であるナウサの村で、驚異的な長期熟成型のブラン・ド・ロゼ・クシノマヴロ(Blanc de Rosé Xinomavro)など、幅広いスタイルと価格帯のクシノマヴロを造っている。イギリスには、ギリシャ専門のキーリング・アンドリュー (Keeling Andrew) が輸入しており、ワイン・ソサエティ (The Wine Society) も長年取り扱っている。もちろん他にも多くの優秀な生産者がおり、今のところ、これらのワインはバローロより安い。

若者 21世紀のワインを語るうえで、世界的なワイン消費量減少の理由として多くの人が挙げる問題に言及せずにこの記事を終えることはできない。私は50年以上ワインについて書いてきたが、その間ずっとワイン愛好家は、「自分たちの好きなアルコール飲料の魅力を若い世代が少しも理解しない」と嘆いてきた。ワインは若者にとって自然な選択ではないからだ。特に今、20世紀には存在しなかった魅力的な美味しい代替品が数多く存在するのだからなおさらだ。ワインは複雑で、多くの人がそれを退屈な、またはエリート主義的なものだとして語りすぎてきた。そもそも、まずは75clのフルボトルを購入しなければならないし、ボトルを開けるだけでも特別な道具と多少の専門知識が必要だ。さらに今、若い世代のワイン消費減少に拍車をかける要因がある。その中でも特筆すべきは精神的ではなく身体的な健康への執着だ(上記のWHOの項を参照;私のようなベビーブーマーは、夜にグラス1杯のワインを楽しむことが精神的、そして社交的な効用をもたらすことを実感するのだが)。さらに対面で語り合う楽しみはオンライン上の刺激にとって代わられるようになった。それはもはや「コミュニケーション」ですらないように思えるのだが。いや、老人ホーム送りにならないよう、この辺で止めておこう。

ズッカルディ このアルゼンチンの一族3世代は、ワイン生産における進化を見事に体現している。彼らの歴史は1963年に祖父の「ティト (Tito)」・ズッカルディが自分の設計した灌漑システムを実証するためメンドーサ近郊の温暖なマイプー (Maipú) にブドウを植えたことに端を発している。その後彼はワイナリーを建設、他の生産者にバルクワインの販売を開始した。息子のホセ・アルベルト (José Alberto) は1976年に家族経営に加わり、フレンチオークの新樽と、当時のアルゼンチンのワイン業界ではほとんど知られていなかったレベルで海外への展開、マーケティング、そしてブランディングを導入した。

Sebastian and Jose Alberto Zuccardi

さらに注目すべきは醸造学ではなくブドウ栽培学を学ぶことを選んだホセの息子セバスティアン (Sebastián)(写真上は父であるホセと彼自身)が登場したことだ。彼の代になって彼らはアンデス山脈の高地への大掛かりな移転を敢行する。その集大成として2016年、標高が高いために冷涼で、岩がちなパラヘ・アルタミラ (Paraje Altamira) 地区(この記事の冒頭写真)にコンクリート主体の「ピエドラ・インフィニータ (Piedra Infinita) 」ワイナリーを開設した。彼は「最後の樽を購入したのは2014年だ」と誇らしげに語る。現在、標高1,700mにまで至るブドウ畑を所有し、アルゼンチン最大のオーガニックワイン生産者だと主張、自身が詳細に掘り下げたテロワールの個性を純粋に表現したワインを造っている。ただし、それらのワインは現代の多くのワイン同様、決して安くはない。

おすすめ

※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません。

スカンジナビア

これまでに私の手元に届いた各国のワインの中でも最高のワインを取り上げたが、品質はヴィンテージごとに向上していると思われる。

ヴォワ・ヴァン (Voie Vin), コモレビ・スパークリング・ソラリス 2022 ノルウェー
トーラ・ヴィンヤード (Thora Vineyard), ピュア・ソラリス 2023 スウェーデン
ニョルド・ピノ・ノワール・プレコス 2021 デンマーク

関税

地元産を買おう。

イングリッシュワインの品質は飛躍的に向上している。ラングハム・エステート (Langham Estate) のマルチ・ヴィンテージ・パーペチュアル・キュヴェにはぜひ注目してほしい。第1弾はワインGB年次アワードを総なめにし、94.95ポンドで完売した。第2弾は6月にワイナリーのウェブサイトから入手可能になる予定だ。あるいは34.95ポンドのクラシック・キュヴェを試してみるのもいいだろう。

アメリカ在住のワイン愛好家にはアポロズ・プレイズ (Apollo’s Praise), ナット・ロード・ヴィンヤード・ドライ・ロゼ 2025 セネカ・レイク 13%をお勧めしたい
ニューヨーク州フィンガー・レイクスの骨太で辛口、淡い赤色のカベルネ・フランで、年間を通じて食事と合わせて楽しめる。
17.94ドル サラトガ・ワイン (Saratoga Wine)

ウクライナ

ベイクシュ (Beykush), ロカ・デセルタ 2019 ミコライウ 13.5%
黒海沿岸の家族経営による豪華な赤のボルドー・ブレンド。
40.20ポンド ウクライナ・ワイン・カンパニー(イギリス)

ヴァン・ド・フランス

ジェローム・ブルトドー (Jérôme Bretaudeau), ラ・ジュスティス 2023 ヴァン・ド・フランス 13%
ビルカール・サルモンと関連のあるワイナリーが造る、シャルドネとサヴァニャンによる見事なビオディナミ・ブレンド。
45ポンド ワンダーラスト・ワイン (Wanderlust Wine)

世界保健機関

アルコール摂取と健康に関して、入手できるものはすべて読んでおこう。

クシノマヴロ

ダラマラ・クシノマヴロ 2019 ナウサ 13%
魅惑的な果実味と意外にも魅力的に感じるダスティな余韻。
28ポンド ザ・ワイン・ソサエティ

若者

缶ワインは二酸化炭素排出量の多いガラス瓶のワインより若者にとって受け入れやすい選択肢のようだ。

ズッカルディ

ズッカルディ, フォシル 2023 サン・パブロ、アルゼンチン 13%
多くのアルゼンチンのシャルドネは優れたものだが、標高1,200mで降り注ぐアンデスの陽光の下で育ったブドウで造られたこのコンクリート熟成のワインは、素晴らしく長い余韻をもたらす。
46ポンド ベリー・ブラザーズ&ラッド (Berry Bros & Rudd)

テイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃についてはテイスティング・ノート・データベースを参照のこと。各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。

 
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