この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)
個性と独自性、そして真の意義を求めるなら、アメリカの歴史の中でも今とは別次元の時代に植えられたブドウの樹から造られるジンファンデルを選ぶべきだ。この記事のショート・バージョンは『フィナンシャル・タイムズ』にも掲載されている。最近のテイスティング・ノートについては、ノーザン・カリフォルニア・ジンファンデルを参照のこと。上の写真は、リッジのリットン・スプリングス・ワイナリーの古樹が陽の光に照らされている様子。
昨年のハロウィンに私はカリフォルニアにいたのだが、カボチャやガイコツとは無縁だった。イギリスを拠点とし、古樹を用いたワイン生産を賞賛・維持するための組織、オールド・ヴァイン・カンファレンス(Old Vine Conference)主催のコンベンションの初日に当たったため、特に樹齢の高いブドウで造られたワインに焦点を当てたテイスティングで1日を過ごしたのである。
ブドウは他の作物なら水分や養分が少なすぎるとされる土地でも育つ丈夫な植物で、人間よりもはるかに長生きする。この大会では、一般に「古樹から造られたワインは若樹から造られたワインより複雑で高品質である」と証明する複数の科学論文が発表された。ただし、適切な品種が適切な場所に植えられていることが条件だ。
古樹には保存する価値がある。単に文化の歴史をたどる際に過去への物質的な手掛かりを与えてくれるというだけではない。(ロンドン郊外のハンプトン・コート宮殿のブドウの樹は、ケイパビリティ・ブラウン(Capability Brown)が1768年に植えて以来連綿と生き永らえているし、チベット東部では最近416歳の野生のブドウの樹が確認されている)。農業が気象の脅威にさらされる例が増えている昨今、数十年もの年月を生き抜いた古樹の太くがっしりした主幹は、比類のない強靭さを見せつける。干ばつが頻発する今の時代、根系が成熟していればいるほど、ブドウは樹の成長に不可欠な地下水に辿りつくことができる。これは世界中のワイン産地で広く観察されていることでもある。
「樹齢が高くなると必然的に収量は減少する」という広く信じられている概念については、今大会の複数の講演者が反証を示した。彼らの経験によると、樹液の流れを考慮し、木質化を最大限に促すような剪定を実施すれば、樹齢が高いブドウの樹でも健全に収穫量を維持できるのだそうだ。
樹齢とワインの品質には(最近まで科学的根拠はなかったものの)一般的な相関関係があると考えられてきた。そのため多くのワインのラベルには「Old Vines(オールド・ヴァイン)」「Vieilles Vignes(ヴィエイユ・ヴィーニュ)」「Alte Reben(アルテ・レーベン)」などの表記が誇らしげに書かれてきた。しかし、これまでブドウの樹は何年から「樹齢が高い」のか、具体的な定義はなかった。そこでワインおよびブドウ栽培を統括する国際機関、OIVが最近、35年をその区切りの年齢とし、古樹として認定を受けるには植樹日が文書化されている必要があると定めた。
これは、ベイエリアを拠点とする我らがアルダー・ヤロウ (Alder Yarrow) が運営する素晴らしい無料のウェブサイト、オールド・ヴァイン・レジストリーに関わっている我々にとっても素晴らしいニュースだ。このサイトは世界中のあらゆる「古い」ブドウ畑を一覧にし詳細を紹介することを目的としているのだが、我々も区切りとなる樹齢を35年と定めていたからだ。これまでに9,000以上の畑が特定・記録されているが、さらに有用な点は各ブドウ畑から造られたワインの購入先リンクがつけられている点だ。古樹がその命をつなぐには、それを維持するために商業的な必然性が必要だからだ。
特に樹齢の高いブドウ畑がカリフォルニアに多くある理由はそこにある。1849年のゴールドラッシュはヨーロッパ全土、特にイタリアから希望に満ちた移民を引き寄せ、彼らがワインの飲用習慣を持ち込んだ。そのため19世紀後半には、特に多くの移民が定住したソノマ郡を中心にブドウが活発に植えられたのである。(ナパがソノマより有名になるのはそれより1世紀後のことだ。)
1880年代、フィロキセラの被害によってヨーロッパのワイン生産が縮小すると、カリフォルニア人たちは自分たちこそ世界のワイン供給者になると信じ、植樹の広がりはピークに達した。20世紀初頭に禁酒法が施行された際も同様の現象が起きた。家庭でのワイン造りは許されていたため、全国でブドウの需要が劇的に増加したのである。そしてこれらの古樹の多くが生き残り、2011年に設立されたカリフォルニアの非営利団体「ヒストリック・ヴィンヤード・ソサエティ(Historic Vineyard Society)」によって評価されるようになったのだ。この団体設立は、映画『サイドウェイ』によって高まったピノ・ノワール熱でこれら古樹が引き抜かれるリスクが高まったため、それを保護する必要があると考えたことがきっかけだった。(ブドウの生命線とも言える剪定技術は当時まだそれほど知られていなかった)。
私がハロウィンに参加したテイスティングでもこの団体は特別な存在感を放っており、紹介された69本のカリフォルニア・ワインのうち4本を出品していた。私は地元の専門家にアドバイスをもらいながら、そのうち29本をテイスティングした。同団体出品の3本も含め驚くほど白ワインが多かった一方で、非常に際立っていたのはジンファンデルの多さだった。私が試した29本のうち19本、全69本のうち39本の主要品種がジンファンデルだったのである。ジンファンデルは19世紀にミッション種を抜いてカリフォルニアで最も栽培面積の広いブドウ品種となったが、当時はカリニャン(スペルはCarignane)も人気があった。カベルネ・ソーヴィニヨンがジンファンデルを追い抜いて州の最も人気のある赤ワイン用ブドウになったのは20世紀の後半になってからだ。
ただ、その人気とは裏腹にバルカン半島原産でプーリア州ではプリミティーヴォと呼ばれるジンファンデルの栽培はそれほど容易ではない。房が非常に密になるため腐敗に弱く、成熟は不均一になる傾向がある。あまりに暑い場所で栽培されると、一部のブドウがレーズン状に乾燥し、結果としてワインからフレッシュさが失われてしまう。しかしイタリア系移民たちはジンファンデルに最適な(より冷涼な)場所を見極めることに非常に長けており、天候被害に対する一種の保険として、しばしば他の品種との混植を選んだ。「ミックスド・ブラックス(混植した黒ブドウ)」は複数の、時には多数の品種が植えられたブドウ畑を指すカリフォルニアの用語で、ソノマだけでなくセントラル・ヴァレー北端のローダイ(どちらも古樹とジンファンデルの拠点)でも一般的だった。
だが、丁寧に造ればこれら他の黒ブドウ品種との混醸で造るジンファンデルが、カベルネ・ソーヴィニヨンにはとうてい真似できない、真にカリフォルニアのワイン史を映し出すような、偉大な繊細さとパワーを兼ね備えたワインを生むことがある。ただし、ジンファンデルもグルナッシュ同様、十分に熟す必要があるため、比較的アルコール度数の高いワインとなる。リッジ・ヴィンヤーズはサンフランシスコ南部を拠点としつつ、ソノマに自社の古樹に特化したリットン・スプリングス・ワイナリーを所有しているが、そんなワインの第一人者だ。オールド・ヴァイン・カンファレンスのテイスティングで、リッジはこれらのワインがいかによく熟成するかを示そうとしていた。ワインメーカーのジョン・オルニー (John Olney) は、リットン・スプリングス2005(樹齢が1世紀を超えるジンファンデル77%、プティ・シラー17%、カリニャン6%から)と、さらに古い樹齢のブドウから造られるもう1つの有名なソノマのブレンド、ガイザーヴィル2007(ジンファンデル58%、カリニャン22%、プティ・シラー18%、マタロまたはムールヴェードル2%)を注いでくれた。どちらのワインも、いかなる文脈においても極めて洗練されており、まだまだ熟成をし続けられるワインだった。
カリフォルニアには珍しく、リッジ・ヴィンヤーズのワインはアメリカ国外で特に見つけやすい。イギリスには、フルボトルとハーフボトルどちらも複数の取扱店がある。
だが、このイベントで苛立ちを感じざるを得なかったことがある。リッジ含め、どの出展者のテーブルでも、「ジンファンデル・コンプレックス」とでも呼ぶべき現象がみられたからだ。つまり、ジンファンデル主体のワインがどれほど優れていても、ブドウの樹齢がどれほど高くても、同じ生産者の同クラスのカベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると常に価格がかなり低く設定されていたのだ。ブドウ畑におけるリジェネラティブ農法の先駆者であり、確かな価値を提供することでも私自身が深く敬愛しているナパ・ヴァレーの生産者、ガーギッチ・ヒルズ (Grgich Hills) を例に取ろう。オールド・ヴァイン・カンファレンスでは、ガーギッチ家は彼らのトップワイン2本を紹介していた。樹齢100年のブドウから造られたミリェンコズ・オールド・ヴァイン・ジンファンデル(Miljenko’s Old Vine Zinfandel)2020は、どこからどう見ても素晴らしいワインであり、カリフォルニアという文脈で1本125ドルというのは決して高すぎる価格ではない。一方、樹齢66年のカベルネ・ソーヴィニヨンから造られたガーギッチ・ヒルズのパラダイス・ブロック2021は、確かにリジェネラティブ認証とオーガニック認証を受けているものの、295ドルという価格がつけられていた。
個人的には、がっかりするほど画一的で巨大なカベルネ・ソーヴィニヨンのカテゴリより、個性的なジンファンデルの方が好きだ。だが、おそらくこの価格の相対的な差は需要を反映しているものであり、私がその流れから外れているのだろう。
確かに、安価なベーシック・レンジのジンファンデルの赤ワインは、甘くジャムのようなベリーの風味がする、実に「食欲をそそらない」ワインであるのも事実だ。さらに1980年代に流行した商業的な「ホワイト」ジンファンデル(実際には非常に薄いピンク色)の流行は、この品種の評価に何の貢献ももたらさなかった(ただし、多くのジンファンデルの樹を伐採から守ったという側面はある)。一方で上質なジンファンデルは、フロッグス・リープのような軽やかで食欲をそそるものから、強烈にテロワールを映し出すワイン、リッジのように複雑なエッセンスをもたらすもの、そして一種のポート・ワインに近いものまで、非常に多様だ。ヒストリック・ヴィンヤード・ソサエティは、ソノマにある樹齢137年のベッドロック・ヴィンヤードのブドウで造られた、トマト色をしたトラディショナル・メソッドのスパークリング・ワインまで披露したのだから。
高価格のカベルネ・カテゴリーより謙虚なジンファンデルにこそ、はるかな多様性が見いだせる。
歴史的なジンファンデル
ここで紹介するリッジのワインのほとんどは、様々な小売業者から、ほとんどがケース単位で入手可能だ。Wine-Searcher.comも参照のこと。
※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません。
ブエナ・ヴィスタ・ジンファンデル 2023 カリフォルニア 14.5%
£17.99 All About Wine
ドライ・クリーク・ヴィンヤード、ヘリテージ・ヴァインズ・ジンファンデル2021 ソノマ・カウンティ 14.5%
£24.67 Vinatis
セント・アマント、モーア・フライ・ランチズ・ジンファンデル2022 ローダイ 14%
£27.90 Roberson Wine
ペドロンチェリ、マザー・クローン・ジンファンデル2023 ドライ・クリーク・ヴァレー 15%
£28 Amathus
フロッグス・リープ・ジンファンデル2022 ナパ・ヴァレー 14.5%
£34 The Wine Society
リッジ、スリー・ヴァレーズ2023 ソノマ・カウンティ 14.6%
£37.95 James Nicholson Wine and many others
リッジ、スリー・ヴァレーズ2022 ソノマ・カウンティ 14.2%
£41.50 Divine Fine Wines and many others
リッジ、ガイザーヴィル2022 アレクサンダー・ヴァレー 14.5%
£52 The Wine Society and many others
リッジ、リットン・スプリングス2022 ドライ・クリーク・ヴァレー 14.5%
£52 The Wine Society and many others
ターリー・オールド・ヴァインズ・ジンファンデル2022 ローダイ 14.5%
£39 Good Wines Good People, £40 Woodwinters, £45.95 Perfect Cellar
リッジ、ガイザーヴィル2021 アレクサンダー・ヴァレー 14.5%
£56.50 Four Walls Wine Company and many others
シャトー・モンテレーナ・ジンファンデル2021 カリストガ 14%
£46 London End Wines, £51 VINVM
リッジ、リットン・スプリングス2021 ドライ・クリーク・ヴァレー 14.5%
£51.95 Divine Fine Wines and many others
リッジ、パガーニ・ランチ・ジンファンデル2021 ソノマ・ヴァレー 14.6%
£52 The Wine Society and others
リッジ、ガイザーヴィル2023 アレクサンダー・ヴァレー 14.6%
£28 per half Hedonism, £59 Amathus, £63.95 Lea & Sandeman
リッジ、リットン・スプリングス2023 ドライ・クリーク・ヴァレー 14.4%
£31.96 per half Uncorked, £65.50 Lea & Sandeman
テイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃については、ノーザン・カリフォルニア・ジンファンデルを参照のこと。イギリスの小売業者および各国の取扱店については、Wine-Searcher.comを参照のこと。
ジンファンデルのさらなる栄光については、ジンファンデル – カリフォルニアのもう一つの赤とサムの最近の記事、ジンファンデルをテイスティングするおよびジンファンデル – ワイン愛好家のワインを参照するか、下記の「ジンファンデル」をクリック。