この記事はAIによる翻訳を日本語話者によって検証・編集したものです。(監修:小原陽子)
10年を経た2016年ヴィンテージの概要について。右岸の赤ワインと甘口白ワイン、および左岸の赤ワインのテイスティング記事も参照のこと。この記事の別バージョンは『フィナンシャル・タイムズ』にも掲載されている。幅広く2016ボルドーをカバーした一連の記事を探すなら、こちらのガイドを参照のこと。
「偉大なワインは存在しない。偉大なボトルがあるだけだ」。同じワインでも個々のボトル差がいかに大きいかを強調するこの格言を21人のテイスターである我々は強烈に思い知らされることとなった。高く評価された2016のボルドーのワイン168本を対象とした今年の「10年後」ブラインド・テイスティングでのことだ。
1本36ポンド未満の、決して格が高いわけではないサンテステフが、5倍以上の価格のワインと並んでブラインド・テイスティングで堂々と渡り合い、シャトー・モンローズやコス・デストゥルネルといった重鎮を打ち負かし、アペラシオン内ではグループ全員が最も評価したワインとなった。シャトー・ランシュ・バージュと同じ一族所有のシャトー・オルム・ド・ペズは、2010以降最高のヴィンテージの1つとされる2019、2022と並ぶこのヴィンテージに焦点を当てた今回のテイスティングで、最も高い点を得たワインの1つとなった。(私のようにスコアを必要悪と見なす人間にはそれほど価値を見出せないのだが、興味のある向きのために参考までに紹介すると、私は2026年、20点満点で18.5点を付けている。一方、2017、2018、2020にはそれぞれ16.5点、16点、17点を付けた。)
ただし、1日半でこれほど多くのワインをブラインドでテイスティングするというのは、ワインが何かを知ってテイスティングするのとは全く異なる作業だ。2週間前に報告した2022ヴィンテージの検証同様、このブラインド・テイスティングはロンドンのファー・ヴィントナーズ本社で、ボルドーに特別な関心を持つワイン専門家によって実施された。各フライトでは12本のワインを注ぎ、テイスティングし、分析し、その正体が明かされて驚愕するまでの時間がぴったり45分だった。
その3週間前、ファーのライバルであるボルドー・インデックスも顧客とメディア向けに2016ヴィンテージの年次「10年後」テイスティングを開催した。おそらく、消費者の関心が以前ほど高くない今日、高級ボルドーにはより強い印象付けが必要なのだろう、ボルドー・インデックスは例年以上に盛大な催しを企画した。自社オフィスで開催するのではなく、ハイド・パークを見下ろす英国王立航空協会本部である第2級指定建造物を借り切ったのだ。口直しにはボランジェが提供され、多くのボルドー・ワイン生産者が出席し、その後ホストによるディナーにも案内された。
残念ながら、ボルドー・インデックスのテイスティングは同日、しかも直前の時間帯に私が参加して最近記事にしたチャールズ・シドニー・ワインズのロワール・テイスティングと重なってしまっていた。そのため、提供された87本の2016ボルドーすべてではなく、一部のテイスティングに絞らざるを得なかった(例えば、オルム・ド・ペズは飛ばしていた)。しかし、何をテイスティングしているかわかっていたので、私の印象は当然ながら、その生産者やワインに対する過去の経験に基づくものとなった。これは今週発表したこの2つの「10年後」テイスティングに関する2つのテイスティング記事のノートからも明らかだ。
ただし、両方の試飲会で共通する結論もいくつかあった。2016ヴィンテージはサンテミリオンで最も弱い、というか、一部の「各種(訳注:リュサック、モンターニュなど)」サンテミリオンで弱い。アンジェリュス、オーゾンヌ、カノン、シュヴァル・ブラン、フィジャックといった最も尊敬を集めるサンテミリオン生産者のワインは極めて良好だった。格下とされるワインには掘り出し物もあったが、中間層の生産者の多くは、アメリカのワイン評論家ロバート・パーカーを喜ばせると誤って考えられている、過度に抽出されたレシピにいまだに囚われているようだった(彼がプリムールでレビューした最後のヴィンテージは2013だったにもかかわらず、である)。かつてパヴィとアルコール度数15.5%のトロロン・モンドは、この点で特に罪深い存在だったが、両シャトーとも今ではより洗練された食欲をそそるワインを造っている。
問題の1つは、難しかった春に続いて夏に極度の干ばつが訪れ、ブドウの成熟が止まってしまったことだった。そのため収穫は特に遅く、全般的に甘美さに欠け、特に繊細な醸造管理が求められたヴィンテージとなった。そのため一部のサンテミリオンは、10年物のボルドー赤としては望ましくないほど、危険なまでに熟成が進んでしまったように感じられた。
全体として、ポムロールはサンテミリオンよりも成功を収めており、エグリーズ・クリネ、ラフルール、ヴュー・シャトー・セルタンは、ブラインド・テイスティングでル・パンやペトリュスよりも良い結果を示した。ただし、最後の2つのスーパースターは、ボルドー・インデックスでは明るく輝きを放っていた(1本約3,000ポンドのワインとしては当然の結果とも言える)。
左岸のワインは明らかに一貫性があり、真の逸品と呼べるものもあった一方で、掘り出しものも少なくなかった(下記のお薦めを参照のこと)。ペサック・レオニャンのフレッシュさは特筆すべきで、特にスミス・オー・ラフィットとドメーヌ・ド・シュヴァリエが印象的だった。マルゴーはメドックの4つのコミューンの中では最も刺激に欠け、格付けの低いサンテミリオンのように過度な抽出を示すワインが多すぎたが、シャトー・マルゴー、パルメ、ローザン・セグラ、ブラーヌ・カントナック(最近の2022テイスティングのスター)は特に良好だった。一方シャトー・マルゴーのセカンド・ワインであるパヴィヨン・ルージュはボルドー・インデックスのテイスティングでは高評価だったが、ファーではそうでもなかった。
サンジュリアンは、伝統的な英国のプロの(アマチュアも?)テイスターにとって心安らぐ安全地帯だ。古典的な骨格を備えながら、典型的なポイヤックよりアプローチしやすく、さらにバルトン一族、あるいはグロリアやサンピエールを所有する企業のものにはお値打ち品が安定して多くみつけられる。そして、これらの2016ヴィンテージはどれも比較的まだ若いと感じられるものが多かったものの、非常に一貫してその品質の高さが感じられた。(飲み頃まで熟成させるには)まだまだ(セラーの)保管料が必要になりそうだ!サンジュリアンの中で最も柔らかくなりがちなレオヴィル・ポワフェレでさえ非常に印象的だったが、どちらのテイスティングでもまだがっちり閉じていた。
ポイヤックはサンジュリアンよりもわずかに一貫性に欠け、出来の良くないワインの中には酸が目立ちすぎているものもあった。サンテステフで見つけた驚きの掘り出し物のような例も、ポイヤックでもいくつかあった。最も成功したポイヤックの1つは、オルム・ド・ペズの「兄弟ワイン」でもあるランシュ・バージュだ。また、両ピション(ラランドと、特にバロン)も見事だった。現在これらのワインにしっかりと反映されているブドウ栽培と醸造の技術水準の高さを改めて感じるにつけ、3倍以上の価格の一級シャトーに大金を払う必要性があるのか、疑問が生まれてしまう。(ポイヤックの3つの一級シャトーは平均約600ポンドだが、これら他の3つのポイヤックは200ポンドを大きく下回る。)
2016はソーテルヌにとって古典的なヴィンテージとは言えないが、遅い雨が貴腐のしっかりとした発達をもたらすまで待った生産者たちは、本当に素晴らしいワインを造った。弱気になり早めに収穫をしてしまった生産者のワインとは著しく対照的だ。(なお、これは現在ほど多くのブドウを辛口ワインに回していなかった時代のことだ。)
2016の赤ワインのアルコール度数は一般的に控えめで、13.5%を超えることは稀だ。しかし、ファーのテイスティングでかなり衝撃的だった統計は、7本がコルク汚染の深刻な影響を受けており、その比率が4%を超えていたことだ。
では、2016は(それを購入した人にとって)莫大な投資に見合うものだろうか?左岸では確実に、そして右岸の最高の生産者では見合ったと言えるだろう。最高級品は2050年代まで持つと思われるが、非常に瑞々しいスタイルの右岸ワインは今でもすでに楽しむことができる。
お買い得な2016
これらのワインのほとんどは、保税価格かつケース単位で比較的簡単に見つけることができる。以下の単品価格はすべて関税込み価格だ。(訳注:イギリスでの話です)
※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません
シャトー・ボーモン 2016 オー・メドック 13.5%
£17.98 ブランズウィック・ファイン・ワインズ、ボンドで12本ケース£145から 各種小売店
シャトー・キノー・ランクロ 2016 サンテミリオン 13.5%
£29.98 ニコルズ・アンド・パークス、ボンドで6本ケース£105から 各種小売店
シャトー・レ・オルム・ド・ペズ 2016 サンテステフ 13.5%
£35.95 マンブルズ・ファイン・ワインズ、£44.70 クリストファー・パイパー・ワインズ、ボンドで6本ケース£125 ファー・ヴィントナーズ
シャトー・トロンコワ・ラランド 2016 サンテステフ 14.5%
£36 フォー・ウォールズ、ボンドで6本ケース£157から 各種小売店
シャトー・レ・クリュゼル 2016 ラランド・ド・ポムロール 13.5%
£37.20 フォー・ウォールズ、ボンドで6本ケース£130 各種小売店
クロ・ラ・マドレーヌ 2016 サンテミリオン 14%
ボンドで6本ケース£145、マグナム6本ケース£290 ファー・ヴィントナーズ
シャトー・カロン・セギュール、ル・マルキ・ド・カロン・セギュール 2016 サンテステフ 14%
£39 ハンツワース・ワイン、ボンドで6本ケース£155 ファー・ヴィントナーズ
シャトー・ランシュ・ムーサス 2016 ポイヤック 13.5%
£39.60 フォー・ウォールズ、ボンドで12本ケース£280 ファー・ヴィントナーズ
シャトー・モンブリゾン 2016 マルゴー 13.5%
ボンドで6本ケース£215 アイディアル・ワイン
シャトー・ラ・トゥール・カルネ 2016 オー・メドック 14%
£49.95 ヴァイン・アンド・バイン、ボンドで6本ケース£140 アイディアル・ワイン
シャトー・バタイエ 2016 ポイヤック 13%
£59 ザ・ワイン・ソサイエティ、ボンドで6本ケース£230から 各種小売店
テイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃については、右岸の赤ワインと甘口白ワインおよび左岸の赤ワインのテイスティング記事を参照のこと。 各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。
基本の復習
赤ワインをブラインドでテイスティングするには? |
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壮大なテーマなので、この記事の中では要点を簡単になぞるだけに留めたい。まず、やり方から。どのワインが何かを知っていて、ブラインドでテイスティングする必要のない親切な協力者が必要だ。その人に、すでに注がれたグラスか(できればグラスの底にマーカーで番号を書くなど番号付きで)、アルミ箔で包むか、紙やその他の不透明な袋に入れ、番号や文字で明確に区別するなどしたボトルを持ってきてもらう。(狡猾な人はボトルネック、すなわちそこからチラリと覗くガラスの色、箔の残り、スクリューキャップの痕跡などから手がかりを探す可能性もある。)
目的がワインを特定すること(パーティーのネタにはうってつけだ)なら、色は大きな助けになる。ワインの入ったグラスを白い背景に対し斜めに傾けると、縁の部分の色は特に手がかりとなる。若いワインは色に深みがあり、オレンジよりも紫に近い。非常に大まかに言えば、有名な品種が主体のワインは、以下の順に色が濃くなる:グルナッシュ、ピノ・ノワールとガメイ、シラーとメルロー、カベルネ。ただし、もちろん無数のバリエーションがある点は指摘しておきたい。そのヴィンテージに雨が少ないほど果皮は厚くなり、色素とタンニンが多くなるため、若いワインなら非常に噛み応えがある(訳注:chewyな)と表現される、しっかりとしたものになる。詳細についてはサムの最近のブラインド・テイスティング・ガイドを参照のこと。
経験を積んでくると、最初の香りが最も多くの意味をもたらす。脳内で何かが起こり、その香りが記憶の中の何かと結びくのだ。それがうまくいかない時は、最も明らかな候補をいくつか想定し、それらに関する自分の知識と、ワインから受けた印象を照合すると良いだろう。
一方、今回のファーで我々が行ったように、品質を評価するためにブラインドでテイスティングをする場合は、感じていることをそのまま分析するだけだ。きれいで魅力的な香りがするか?酸、甘味、タンニン、アルコールの重要な要素のバランスが取れているか?そして重要なのは:飲み込んだり吐き出したりした後、口の中にワインの余韻がどのくらい残るか?この点は専門家にとって必要不可欠な判断基準だ。
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