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ジャンシスからの提案だ。この記事の別バージョンは『フィナンシャル・タイムズ』にも掲載されている。「南アフリカの星 - シュナン・ブラン」も参照のこと。そちらでは5月にロンドンで紹介された多くのケープ産シュナン・ブランをレビューしている。
白ワインの流行は移り変わるものだ。
50年前に私がワインについて書き始めた頃、誰もが白ワイン全般、特にシャルドネに夢中だった。すべてのワイン生産者とその関係者が、世界最高の白ワインと広く見なされていたブルゴーニュの白ワインのコピーを作りたがっていた。唯一の問題は、ブルゴーニュとシャンパーニュ以外で栽培されているシャルドネの樹がそれほど多くなかったことだ。
カリフォルニアでは1960年代、この品種の栽培面積は合計でわずか124ヘクタールしかなかった。しかし1980年代から1990年代にその人気が高まり、2000年には約4万500ヘクタールとなり、現在でもカリフォルニア州で最も栽培面積の広い白ワイン用ブドウの座を維持している。
現在シャルドネの代名詞となり、この品種の達人という評判を取り戻したオーストラリアだが、1970年代初頭までは、当時ピノ・シャルドネと呼ばれていたシュナン・ブランが注目されることはなく、ワインの地図に載ることができたのはティレルズのヴァット47というたった1つのワインのおかげだった。20世紀の終わり頃には、この最も流行していた品種の穂木を売る苗木業者は大儲けした。
その後、2000年代初頭にABC、つまり「シャルドネ以外なら何でも(Anything But Chardonnay)」運動が起こった。(ブリジット・ジョーンズで描かれたシャルドネ中毒や、安価で甘く、オーク・チップを使ったスタイルが、この品種の評判を最悪なものとした。)それに取って代わったのがピノ・グリージョ(ただしフランス版のピノ・グリとは違うスタイルだ)だ。ヴィオニエも同様だったが、この品種は人気を博す多くの白ワイン用ブドウに比べてはるかにアロマティックだ。ピクプール(ラングドックの小さな村、ピネに由来する)は、少なくともイギリスでは非常に人気があり、かなり淡白なピノ・グリージョと共通点があると思われる。非常にアロマティックなソーヴィニヨン・ブランがどのようにしてこれほど人気になったのか、正直私にはよくわからない。おそらく暖かい夏のせいで、その高い酸が以前よりも受け入れられるようになったのだろう。(私は、愛するリースリングが流行することはおそらく決してないだろうと半ば諦めている。きっとあまりにも多くの風味と個性を備えすぎているのだろう。)
私は新しい白ワインの流行として、シュナン・ブランを提案したい。ソーヴィニヨン・ブランやリースリング同様(シャルドネや近縁の各種ピノ系白品種とは異なり)、そのワインの酸が不足することはなく、食欲を十分にそそるため、食事と多様なペアリングが可能であり、熟成のポテンシャルも非常に高い。そのくせ価格が高すぎることはめったにない。アルコール度数も適度で親しみやすい。収量を適切に制限すれば、ワインは蜂蜜、リンゴ、湿った藁などを思わせる、繊細で、けっして圧倒しない風味をもたらし、その真の魅力を放つ。これらの風味は時間とともに複雑になる一方で、そのフレッシュさは維持される。
中世以来、シュナンの故郷はロワール川中流域、特にアンジェとトゥール周辺だ。この地でシュナンは現在でも、最も一般的な白ワイン用ブドウであり、アンジュー・ブラン、ソーミュール、ヴーヴレ、モンルイなどのスティル・ワインや、様々なスパークリング・ワインを生み出す。
かつてはかなり凡庸な中辛口と甘口のヴーヴレが海外でのシュナンの代表例だった時代があるが、ブドウ品種の評判を高める効果は全くなかった。しかし今では、長期熟成のポテンシャルと深みをもたらすためオーク樽で熟成されたものも含め、エキサイティングな辛口ワインが豊富に造られている点は、最近「ロワールがその栄光を取り戻す」で書いた通りだ。
シャルドネが主流になる前の1970年代、シュナン・ブランはカリフォルニアで最も一般的な白ワイン用ブドウだった。通常、ありふれたものがその価値を高く評価されることはない。これはオーストラリア(かつて軽視されていたシラーズ)、その後アルゼンチン(マルベック)、そして最近まではスペイン(ガルナッチャ)のワイン史からも明らかだ。カリフォルニアでシャルドネが不足していた時代には、シャルドネとラベル表記された白ワインに、はるかに安価なシュナン・ブランが、非表示のまま日常的に添加されていた。時にはコロンバール(現地ではフレンチ・コロンバールと呼ばれていた)が使われることもあった。そのため最近まで、シュナンはカリフォルニアのワイン生産者からほぼ無視される品種だったのである。一方でサクラメント・デルタに植えられた個性豊かなシュナン・ブランを最大限に活用していたドライ・クリーク・ヴィンヤードなど一部の生産者は例外だ。
ところが現在、このブドウは西海岸で関心を集め始めている。先月、バークレーで第2回ヘラ・シュナン(Hella Chenin)・フェスティバルが開催され、世界中から70以上のワインが振る舞われた。その目的は「シュナン・ブランという品種にふさわしいスポットライトを当てる」ことだった。今回は、カリフォルニア各地と、世界で最もシュナンの多い国、南アフリカに加え、フランスから8本、オレゴンから3本、オーストラリアから1本が、ラインナップに加えられた。
実際、シュナン・ブランはケープのワイン産地全体で最も栽培面積の広いブドウ品種であり、結果として地元ではほとんど尊敬を集めることはなかった。20世紀の終わり頃に栽培者たちが熱を上げていたのは国際的かつ魅力的と見なされていたソーヴィニヨン・ブランやシャルドネを植えることだった。ところが2002年、オールド・ヴァイン・プロジェクトの始まりが契機となり変化が起こり始めた。これは南アフリカ独自の取り組みで、現在オールド・ヴァイン・レジストリが世界規模で行っているように、樹齢35年以上のすべてのブドウ畑を登録し、それらの古木の保護を目的としている。
オールド・ヴァイン・プロジェクトの一覧に最も多く登場する4つのブドウ品種は、すべて白ワイン専用だ。この偏りについて、最近スワートランド有力生産者、サディ・ファミリー・ワインズのエベン・サディが私に説明してくれた。アパルトヘイト時代、同国はワインの輸出にかなり苦労し、ブランデーの蒸留への大きな転換期があったためだという。原料として蒸留業者が使うのは赤ワインではなく白ワインだったのだ。
ケープに植えられている5000ヘクタール以上の古い樹のほぼ半分がシュナン・ブランで占められている。ほとんどが支柱を使わないブッシュ・ヴァイン(株仕立て)で、非常に凝縮した果実を生産してくれるこれら魅力的な古木から、極めて本格的なワインを作ることができると次第に知られるようになり、南アフリカのワイン生産者たちは、最も栽培面積の広いこの品種に誇りを持つようになった。
5月初旬、私は南アフリカの主要な高級ワイン市場であるロンドンで開催された新しい取り組みに、昨年に続いて参加した。そこでは69本の最高のワインが10年の熟成を経たのちグループごとにブラインドでテイスティングに供された。今年は2016が対象だったが、この年のケープでは暑さ、特に干ばつに悩まされた困難なヴィンテージだった。ワイン全体としては前年の優秀な年ほど良い状態ではなかったものの、シュナン・ブランは難なくその試練を乗り越え、依然として素晴らしい状態だった。この品種が南アフリカの環境にいかによく適応しているかの証明だろう。なにしろ、まあ、それも当然だろう。シュナンは、1655年に喜望峰の最初の植民地管理者ヤン・ファン・リーベックによって輸入された最初のブドウ品種の1つである。十分な時間があったのだ。
どこの産地のものであれ、ぜひシュナンを試してほしい。
おすすめワイン
アスタリスク付きのワインは100%シュナン・ブランではないが、シュナンがブレンドで最も主要な役割を果たす優れた白ワインだ。すべてのワインは辛口で、非常に趣がある。
※訳注:以下の固有名詞についてはAIによるもので、日本市場におけるカタカナ表記との一貫性は確認しておりません。
南アフリカのシュナン
ステレンラスト・シュナン・ブラン 2025 ステレンボッシュ 13.5%
£11.70 VINVM、£11.70 Winedirect
*ブーケンハウツクルーフ、ゴールドマイン 2024 ウェスタン・ケープ 13%
£21.95 Mr Wheeler、£21.95 From Vineyards Direct、£23 London End Wines他多数
キャサリン・マーシャル、ファーメンテッド・イン・クレイ・シュナン・ブラン 2024 フォー・パールデベルグ・アンド・ボッテラリー、ステレンボッシュ 13%
£24.75 N Y Wines、£24.95 Lekker Wines、£25.25 Frontier Fine Wines、£27 Salusbury Winestore
ナッテ・ヴァレイ、アクスル・シュナン・ブラン 2025 ダーリング 13%
£24.95 Vin Cognito、£26.99 Museum Wines、£27 The Vineking
レイネケ・エステート・シュナン・ブラン 2024 ポルカドライ・ヒルズ、ステレンボッシュ 13%
£25 Elementary Wine Co、£27.99 James Nicholson、£31 Hic!、£31.50 Highbury Vintners
*ラル、ホワイト 2024 コースタル・リージョン 13%
£27 Hic!、£28 Berry Bros & Rudd、£28.27 ジャステリーニ&ブルックス、£30.25 N Y Wines
*モメント・シュナン・ブラン/ヴェルデーリョ 2022 ウェスタン・ケープ 13%
£29 Hic!、£29.99 DBM Wines
ルーデクランツ、ドンケルマーン・オールド・ヴァイン・シュナン・ブラン 2023 ステレンボッシュ 13%
£30 Davy’s Wine Merchants
デモルゲンゾン、リザーブ・シュナン・ブラン 2023 ステレンボッシュ 14.3%
£32.95 Mr Wheeler、£33.95 Uncorked、£34.25 Frontier Fine Wines
ダマセン、オールド・ブッシュ・ヴァインズ・シュナン・ブラン 2024 ステレンボッシュ 13%
£44.95 Lea & Sandeman
ラル、ノア・シュナン・ブラン 2024 スワートランド 13.5%
£45.65 N Y Wines
ラル、アヴァ・シュナン・ブラン 2024 スワートランド 13%
£45.65 N Y Wines
ミュリヌー、グラナイト・シュナン・ブラン 2024 スワートランド 13.5%
£70 Hedonism
テイスティング・ノート、スコア、おすすめの飲み頃については南アフリカの星 - シュナン・ブランを参照のこと。各国の取扱店についてはWine-Searcher.comを参照のこと。
ジャンシスのシュナン・ブランに関する他の14本の記事も参照のこと。
基本の復習
エキサイティングなシュナン・ブランが見つかる場所は? |
南アフリカは最高のワインの産地としてロワールと双璧をなす。スワートランドは古いブッシュ・ヴァインの比率が高いという恩恵を受け、新世代の生産者たちがそこから真の品格と長期熟成能力を持つワインを作り上げている。これらはシュナンをベースにしながらも、同様に樹齢の高い他のブドウとの「カクテル」とも言える、非常にクリエイティブなブレンドであることも多い。原型はサディ・ファミリーのパラディウスだろう。その構成は進化し続けており、大きな成功を収めているため、割り当て制かつ100ドル、あるいは70ポンド以上で販売されている。ケープの伝統的なワインの中心地ステレンボッシュのシュナンは、やや穏やかで、ブルゴーニュの白ワインの骨格から明らかなインスピレーションを受けて造られる傾向がある。 世界中のほとんどのワイン産地にはシュナンがある。ただ、その可能性がそれほど生かされていないだけだ。 |
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