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ロイのすべて

Thursday 13 March 2025 • 1 分で読めます
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この記事の相当短いバージョン(半分以下の長さ)はフィナンシャル・タイムズにも掲載されている。

リバティ・ワインズのトップ、デヴィット・グリーヴ(David Gleave)はおそらくイギリスのワイン業界で最も人気があり成功している男だろう。だが彼にとってロイ・リチャーズ(Roy Richards)こそが理想のワイン商であり、自分の専門分野に関する比類なき知識と完ぺきさを兼ね備えた人物である。「私が最も尊敬する人物として彼に匹敵する人はほぼいないと言えます」

リチャーズは300年の歴史のあるセントジェームスのワイン商、ベリー・ブラザーズ・アンド・ラッドでの4年の勤務を終えたところだ。彼の会社であるリチャーズ・ウォルフォードはベリーズへワインを供給する最大の企業となっていた。リチャーズにもパートナーであるマーク・ウォルフォードにも、この巨大な力を持ちつつ世間にはあまり知られていない企業を継ぐことに関心のある後継者がいなかったため、最終的にベリーズがそれを吸収することになった。

ワイン業界における34年間を振り返ってリチャーズが誇るのは「この国の嗜好をある程度変えたこと~特にブルゴーニュについてね。それから誰もその存在を知らなかった生産者、例えば南仏のゴビー(Gauby)やロック・ダングラード(Roc d'Anglade)なんかを紹介したことかですね。彼らには融資もしたし、少なくとも南アフリカのイーベン・サディ(Eben Sadie)にそうしたように、創業資金の援助はしていましたからね。ウォルフォードには内緒で、ただそうしたんですよ。」(ウォルフォードは現在共同で立ち上げたルーションのワイナリー、ル・スラ(Le Soula)を経営している)

私がイーベンになにが起こっていたのか尋ねるとこういう答えが返ってきた。「ロイ・リチャーズについて端的に述べろというのはまず無理な話ですね。彼は私にとってこれまでも、今後も永遠に最も偉大なワインの師ですから。私がこれまで知り合って幸運だと感じた最後の人種と言えるかもしれません。最近は長いこと一緒に過ごしていませんが、彼こそは偉大なるワインそのものです。」(訳注:原文の意図をジャンシスに尋ねたうえでの意訳)

「私の中で彼はこれまでに出会った中で三本の指に入るテイスターであり、その舌には絶大な信頼が置けます。ロイに出会ったのは27の時ロンドンでのことですが、最初からものすごく印象が強かったですね。2001年に単独でドメーヌを立ち上げた時、ワインの世界で成功するか否かは最初に作ったワインをロイの前に届けられるかどうかにかかっているとわかっていました。ちょうど2001年の後半に彼が南アフリカを訪れたので、私はなんとか彼に2時間ほどの時間を空けてもらうことができました。彼は当時掘立小屋でしかなかった小さなワイナリーに来てくれたので、私たちはその時あった18の樽からサンプルを抜き取り、1つのデカンターに入れました。私はそれを家に持ち帰って座り、彼の前に注ぎました。それはまるで永遠のように感じられましたが(私はストレスで吐きそうになり、二度外に出たほどです)、彼はそのワインを非常に繊細かつしなやかで、偉大なものになる素質を備えている、と言ってくれました。」

「当時私たちは資金繰りに苦労していたのですが、彼はその場で革のブリーフケースから小さな紙切れを取り出すと生産量の半分を買う契約をしてくれたのです。彼は私にそれを彼のオフィスに送るように、そうすれば翌週には瓶詰め価格として生産量の半分の価格を支払う、と言ったのです。彼は自分はあちこち飛び回っているからオフィスに送ってほしいのだと言いました。そしてもちろん、翌週には現金が銀行に振り込まれ、瓶詰めの資金ができたのでそれを世界中に届けることができたのです。彼はそういう人なんですよ。もし彼がいなかったらどうなっていたかと思うとぞっとします。彼は私たちが巨大なハードルを越える助けをしてくれましたし、私たちはそれを一生忘れません。彼はそうする必要はなかったんです。でもしてくれました。そんなことを他の人にもしているんですよ!近いうちにもう一度彼に会いたいと願うばかりです。」

リチャードの寛大さは伝説というべきだ。それはホストとしても、ビジネスマンとしても。「私は常に誰かと対決するのではなくその誰かと共に仕事をしているように感じてきました」先日珍しく、ボーヌにあるネゴシアンのローラン・ルモワスネの母の洒落た古い建物に入る自宅を離れロンドンを訪れた彼は私にこう言った。「我々は生産者からかすめ取ることなんて考えていないんですよ。ただ彼らが作りうる最高のワインを作ってほしいだけです。そのためにはその場で支払いをしてキャッシュフローを助け、彼らが新樽や新しい器具を購入できるようにしてあげなくてはならないんです。」彼は創業資金の援助はブルゴーニュでも数件行っていると認めたが、「でも誰かは言わないでおきます。」と言った。

私が彼に今では多くのドメーヌで2世代にわたる人々と仕事をしているのでしょうねと言うと「3世代だよ」彼は悲し気に笑って「コシュ、ラファルジュ、ロラン、なんかはね。」と続けた。フランスのワイン業界で「ロイ」と言えば誰もがその意味を知っている。彼は長いこと、例えば最も尊敬を集めるシャトーヌフ・デュ・パプ、クロ・デ・パプのポール・ヴァンサン・アヴリル(Paul-Vincent Avril)のお気に入りで、その代理人を何十年も務めている。

そんな名誉に与った別の候補はシャトー・ラヤ(Château Rayas)だろう。ロイはそこで当時絶大な権力を誇っていたロバート・パーカーと同席している。ラヤのエマニュエル・レイノー(Emmanuel Reynaud)はこの偉大なアメリカのワイン教祖を待たせようとしていたのだが、ロイは彼を招待して3人でテイスティングすることを提案した。その結果、レイノーはパーカーに樽のサンプルを「私たちの作る最高のシラーです」と言って提供することになった。リチャードはレイノーにフランス語でささやき、彼が危険な駆け引きをしていると忠告した。ラヤはシラーを作っていないことは広く知られていたからだ。「でも彼はシラーしか好きじゃないから」レイノーはそう返した。

パーカーに会ったことのあるほぼすべての人同様、リチャーズも彼に魅了された一人だが、明白にこう述べた。「私は彼に敵意は持っていません。だがパーカー現象と呼ばれるものは残念ですね。ボルドーがどんどん予測しやすくなってしまって、どのワインも似たようなものになってしまった。ブルゴーニュにはまだあるけれど、ボルドーの多様性は奪われてしまいました。」

「でも彼が最大のダメージを与えてしまったのはカリフォルニアでしょう。古いヴィンテージ、1967から1980年代初めごろは素晴らしかった。でもそれからパーカーの好みとされた概念のせいで彼らは収穫を2週間遅らせる慣習を作ってしまった。すべて一人の男の嗜好のためにね。」最近ベイ・エリアを訪問した際、リチャーズは初めてキャシー・コリソン(Cathy Corison)に会ってそのワインにひどく感銘を受けたそうだ。「クロノスですら、他より2週間早く収穫しているんですから。」

「それからパーカーはワイン商をこの上なく怠惰にしましたね。彼らはテイスティングする必要がなくなってしまいましたから。結果としてワイン業界にいる人々のレベルが下がることになりましたが、今その最悪の状況は過ぎたと言えるでしょう。」

リチャーズ・ウォルフォードは1982年設立、パーカーが名声を確立した年としても知られる年だが、リチャーズがラトランドにあるレイク・アイルでシェフ兼経営者として幸せな4年間を費やしたあとのことだった。「僕らは非常についていました。」彼が指しているのは美食家であるマーク・ウォルフォードと共に設立したワイン輸入業のことだ。「タイミングと手法がぴったりでしたから。当時ドメーヌ詰めのブルゴーニュを買っている人なんて一握りしかいない時代だったから代理店を探すのは簡単だったんですよ。イギリスのワイン業界は怠惰だったから、ただ知り合いのネゴシアンから買っているだけでね。今では数量に関らずブルゴーニュを買うなんて至難の業でしょう。今同じビジネスを始めようとしたら、現実的には不可能と言わざるを得ませんから。」

彼らはまずレストランへの卸を始めた。「なぜならマークがガヴロッシュとかタント・クレールとかそういう場所に行きたがったからです。でもレストランから費用を回収するのは非常に難しいことにすぐ気づきました。幸運なことに、その時ちょうど見識のあるワイン商が面白いブルゴーニュを探し始めていたんです。」最初の頃、彼らの最大の顧客はビベンダム(Bibendum)だった。「最初は素晴らしいビジネスでしたが、すぐに失速しました。彼らは最初はよく助けてくれて、グロワーズ・シャンパーニュを引き受けてくれる唯一の企業でした。でも我々は時代の先を行きすぎていたんです。1980年代はまだまだ皆大手のブランドのものを求めていました。率直に言うとそれらのノン・ヴィンテージはひどいもので、それらを安く売るためにオランダやそこらから仕入れている人もいたんですけどね。」

ビベンダムの共同創始者であるサイモン・ファー(Simon Farr)はロイを「頑固なほど自分を確立して人と反対のことをやる人物。群れることには懐疑的で、深い調査をせず過剰な購買を誘うような思慮の浅さには全く関心を示さない人。腹立たしくも素晴らしいことだが、彼の世代の誰よりも本当の宝を発掘し、支えてきた人物」と評した。

1984年、ロイとマークのバランスシートに重くのしかかり、当時全くの無名だったポムロールのル・パン1983を1ケース150ポンドで私に売ったのがファーだった。彼らが今やペトリュスと並ぶ高値が付く世界的なスーパースターであるこのシャトーの代理人となったいきさつにはまさにリチャーズ・ウォルフォードならでは、である。マークがいつものごとくロワールの高級レストランにいた時、ベルギー人カップルのテーブルに高級そうなボトルがあるのが目に留まったので声をかけたのだそうだ。実はそれがヴュー・シャトー・セルタンのワイン商と共同経営者であるジェラール・ティエンポン(Gérard Thienpont)で、マークとロイをベルギーにある素晴らしい邸宅に招き、ヴュー・シャトー・セルタンのイギリスでの代理人交渉を行ったのである。「我々の取引は最初が1981ヴィンテージでしたが、いまでも彼らの同意の下、非常に低いマージンで買い付けを行っています。あの邸宅と絵画には本当にうっとりさせられました。彼は我々にどんどん酒を勧め、本当に楽しい時を過ごしました。そして彼はこう言ったんです。(ここでロイは巧みにベルギー訛りを真似した)「君たち、もう1本ポムロールがあるんだが、飲んでみたくないか?」とね。それは1983年のことでしたが、1981、すなわちル・パンのファーストヴィンテージだったんです。それは恐ろしく魅惑的で、本当に特別なものでした。まるでブルゴーニュのような質だと思いました。おそらく彼らは場所がなかったのでまだ温かい果汁を樽に流し込んだのでしょう。おかげでこの上なく豊潤な味わいになっていたんです。私たちは声を合わせて言いました、これはめちゃくちゃいい!とね。」

ティエンポンは彼らに、そのワインは彼らが聞いたこともなかったル・パンという小さな畑から作られたものだと話した。しかもかの有名なヴュー・シャトー・セルタンと同じだけの金額を提示されて彼らは驚いた。ここでロイがまたベルギー訛りでこう真似た。「お二方。あなた達はライオンのようにやってきて羊のように去っていくのかい。買いたいのかね、買いたくないのかね?」彼らは同時に、ロイはイエス、マークはノーと答えた。数年の間、ロイは自分の性急さを悔いたそうだ。マークは結局その25ケースをマールバラ公に狩猟のお供に持って行く赤ワインとして売った。だがもちろん、彼らはその後このカルトワインへの需要をはねのけ続けなくてはならなくなり、おそらく彼らが購入した値段の数倍もの価格でそれらを何度も販売したはずだ。

リチャーズの類まれなる才能は並はずれたテイスターであっただけではなく、サイモン・ベリー(Simon Berry)の言葉を借りると「おそろしく頭の切れる、抜け目のないビジネスマンである」点だ。ロイは、彼が最も尊敬する友人であり同業者であるズバイル・モハメド(Zubair Mohamed)のケニア系アジア人で花屋だった父を褒めたたえるように、自分の才能はアルメニア人でカーペット販売業者だった祖父のおかげだと言う。ズバイル・モハメドはエジンバラにあるレイバーン・ファイン・ワイン(Raeburn Fine Wines)を経営し、いくつものロンドンの最高級クラブと人もうらやむようなコネクションを作り上げた人物だ。

最近ロイは二番目の妻のジュリーと共に彼が「小さなプロジェクトの何でも屋」と呼ぶ仕事に携わっている。それはデイヴィッド・ベリー・グリーン(David Berry Green)が新しく独立した高級イタリア・ワインのビジネスを始めるのを手伝ったり、リバティ・ワインズのフランスワインの品ぞろえを手助けしたり、ザ・ワールド・オブ・ファイン・ワイン誌に奇妙な死亡記事を書いたり、ブルゴーニュでの「とある大手のワイナリーが関わっていてもうすぐ話がまとまるんだけどまだそれについて話すことはできない」取引などを行ったりすることだ。最後の件はゴシップ好きな彼にとってさぞかしつらいだろう。最近彼と出会って交わした最初の数分間のワイン業界に関するおしゃべりは近親相姦から狂気、病気までなんでもありだったからだ。彼の見解も次々に示され、絶えることはなかった。

上述のブルゴーニュの案件に関っているものの、彼は最近のブルゴーニュへの海外資本の流入については憂慮している。彼は劇的なアメリカ資本の流入があった点について私に同意したが、アジアやロシアからの巨大な資本注入についても触れ、彼がかつて「喜びの地」と呼んだブルゴーニュはただの市場へと姿を変えてしまったと指摘した。「彼らが欲しがっているのは一握りのブランドですからね。新しく発掘したものを携えて「飲んでみて」なんてできませんから。彼らが欲しいのはDRC、ルーミエ、ルソー。そんな状況は多くの楽しみを奪いますよ。」(いずれにしてもブルゴーニュはリチャーズ・ウォルフォードの売り上げの45%を占め、ロイは常にロンドンで毎年1月に開催される有名なブルゴーニュ・テイスティングの黒幕として、それを運営する実質的にすべてのワイン商にワインを提供している。その売り上げの88%は業界を対象としたものだ)。

「ブルゴーニュのもう一つの問題点は高騰する畑の資本価値です。第二次大戦以降、ブルゴーニュの地価が下がったことはないと思います。でもこの先どこまで行くのかと思うと・・・。新しい取引で得るものが空虚な事業か何らかの事情で祖国を金のために手放す人々か、なんてとても悲しいことですよ。いずれにしてもどんな意味でも利益なんてありません。私が恐れているのは農民(これは自身のドメーヌを所有し栽培も行っている人を指します)のコミュニティが次の世代では過去のものになってしまうことです。誇り高く独立したゴール人たちが金持ちの外国人の賃借人となってしまったら、フランス革命で戦ったことがすべて無駄になってしまいます。悲しいことでしょう。ボルドーとは話が違うんです。あそこは常に外国人が所有してきましたからね。」

リチャーズ・ウォルフォードはこのことを自身がよくわかっている。1980年代初頭、多くの1982ヴィンテージを分けてくれたフランスンのネゴシアンが倒産したため、彼らは市場に出てその代りを見つけなくてはならなくなった。詳細な調査の結果、彼らはボルドーで自分たちのネゴシアンを立ち上げることを決めた。ロイはボルドーのネゴシアンと同様に供給元に近い場所で買い付けをすることで、彼らが他のワイン商と異なる視点を持つ必要があると気づいたのだ。それは容易なことではなかったが、1984年の販売キャンペーンまでにはトップ・シャトーの名前、住所、経理担当者、増え続ける貴重な配当などを揃えていた。

リチャーズによると、彼らのやり方はネゴシアンとは異なっていた。「ほかの人たちはシャトーの所有者と敵対的な関係にありました。でもマークの偉大な能力はそのネットワーク構成力です。彼はシャトーに行き、友人を作り、彼らを例えば狩りに招待し、自分は彼らの側にいると思わせることに長けていました。私たちは実際彼らに市場で何が起きているかアドバイスできると考えていました。当時彼らのほとんどは二次市場について全く把握していませんでしたから。ありえないことですよ。ただ、私はボルドーにオリヴィエ・ベルナール(Olivier Bernard)、ディディエ・キュヴリエ(Didier Cuvelier)、ティエンポンのような友人が何人かいましたが、それでもそこに適正な利益というものが存在しないこと、そして誰もがすべての原価を知っているために計り知れないほどの潜在的損失があることが次第に明らかになってきました。ル・パンを除いてはね。」

リチャーズがブルゴーニュでのビジネスのやり方をはるかに気に入っているのは明らかだ。「ブルゴーニュでは誰も自分がいくら払っているのか知りませんからね。そしてワインは希少です。ブルゴーニュ人は価格を決めるときは顧客の顔を見て行わなくてはなりませんからね、ボルドー人と違って。」

イギリスのワイン業界はリチャーズがいなかったらどうなるのだろうか、もし彼が首を振りながら「あまりに多くのワイン業界人はビジネスのセンスを全く持ち合わせていない。」というのが正しかったとしたら。

リチャーズ・ウォルフォードの宝石たち

以下はリチャーズ・ウォルフォードが特に懇意にしている生産者たちのごく一部である。

Champagne
Fleury, Le Mesnil

Bordeaux
Le Pin, Vieux Château Certan

Burgundy
Jean-Claude Bachelet, Ghislaine Barthod, Jean-Marc Boillot, Louis Boillot, Alain Coche, Marc Colin, Philippe Colin, Follin-Arbelet, Grivot, Domaine de la Romanée-Conti (China only), the late Henri Jayer, Antoine Jobard, Lafarge, Lamarche, Domaine Leflaive (China only), Comte Liger-Belair, Maume, Méo-Camuzet, Prudhon, Louis Remy, Rémi Rollin, Emmanuel Rouget, Tollot-Beaut

Beaujolais
Jean-Marc Burgaud

Rhône
Thierry Allemand, Gilles Barge, Jean-Louis Chave, Clos des Papes, Marius Gentaz, St-Préfert, Noel Verset

Provence
Tempier

Languedoc-Roussillon
Gauby, Mas Champart, Mas Jullien, Rectorie (Parcé Frères), Roc d'Anglade, Le Soula

Jura
Stéphane Tissot

Alsace
Rolly-Gassmann

Loire
François Cotat, Huet, Eric Morgat, Eric Nicolas

Portugal
Quinta do Passadouro

Spain
Amezola de la Mora, Rioja

Italy
Lisini, Luisin, Marcarini, Monte Bernardi

Austria
Bründlmayer, Emmerich Knoll, Nikolaihof, F X Pichler, Uwe Schiefer

Germany
Willi Schaefer

South Africa
Sadie Family

California
Joseph Swan

Australia
Crittenden Estate

New Zealand
Neudorf

(原文)

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